図書部の部室でじっくり本を読んでいるとお昼を知らせる大学のチャイムが鳴り出した
私はお腹がすいたので大学食堂に向かうことにした。
図書部の部室で飲み食いをしたら大切な本が汚されてしまう
私にとって本は何よりも大切なものである
だから図書部の部室は当り前だが、図書館も飲食禁止となっている
当然のことではあるが。

「本当に苦労するわね」

問題が山積している。ネルフにゼーレ。
おまけに私の周りで親しい人物は元国連軍の兵士
彼女は信頼できる。いつだって私が欲しがっているものを持ってきてくれる
もちろん無料ではないが。物が物だけに金を払うのは当り前である
大学の食堂に到着するとすでに食堂には多くの大学生が来ていた
私はいつも食堂で出される日替わりランチを食べている
日替わりランチはおいしいからすごく好きである。

「本当に誰もかれもが狙われているかも」

私だけなら良いかもしれないが、
私の存在の影響を受けて大切な人に危害という影響が出ることは許されない
迷惑をかけられるくらいなら自分で決着の舞台を用意する
どれほど酷い状況になっても戦場にするなら私だけしか影響が出ないようにするなら、
それは納得できるという結果にもなる
いろいろと考えながら日替わりランチを食べ終わると食器を返却。
これから教育実習先の高校に向かう事にした。
行き方はもう何度も行っているので、いつものように第三新東京市営バスを使ってだ

「今日は静かね」

今日は臨時でお休みになっている。
まぁネルフ側がどういう形で動いているかはわからないけど、
ある程度の予想はしておかないとこちらに都合のように動いているとは考えられない
彼らは自分勝手なのだから。自分達で世界を壊しておきながら、
私が『再生』させたら、それを自分達が行ったと。身勝手にもほどがある。
何よりも許せないのは自らの行いでどれだけ犠牲を出したのか理解していないことだ。
ネルフやゼーレがどういう意思を持って行動していたかはわからないけど

「次に狙ってきたらたっぷりとお返しをしてやらないとね」

利息付きでのお返しとなるとかなり過激な行動になるかもしれないが
これからの道を選ぶ過程で迷いなどはしている余裕はない
私にとって大切なのは今のこの大学生活だ。
今さら偉ぶって『神様の権限』を行使するつもりはないが
必要なら迷っている暇はない。そのために私はカバンに銃が入っているのだから
射撃訓練は受けている。リナさんの協力を得ることで国連軍の射撃訓練施設を利用できている
そのことがネルフに漏れているかどうかについては分からない。
表向きは私がそこを利用したという記録は残されていない
記録が残されたりすると国連軍としても立場が危険になってしまう
それはリナさんとの関係が険しい物になってしまう事も想定されているので
できるだけ穏便に事を進めることが必要である