私は第三新東京市営バスで高校のバス停に到着するとそこで降車した。
そして高校の敷地内に入ると高校の図書室に向かった。
せっかく暇な時間を有意義に使いたいし、暇つぶしだ
今日は一応平日なので授業があるはずだが臨時休校日になっている
ただ図書室では『彼ら』がいることはすぐにわかった。
まぁこれも神様の特権だからと言ってしまうとそうなのだが
私は一度職員室に立ち寄った。すると教頭先生から校長先生が話をしたいと言っていましたと
私に伝えに来てくれた。少し嫌な予感はしたけど、これも勉学の1つだと思って校長室に向かうことにした

『トントン』

校長室のドアをノックするとどうぞと言って水崎レイカさんが優しく声をかけてくれた

「何か問題が起きてしまったのでしょうか?」

私は遠回しに聞くようなことをしないでストレートに話を切り出した
すると水崎レイカ校長は大丈夫ですかと心配そうな表情で話し始めた
私のことを心配してくれているだけであった。
確かに私がここに来るようになってからトラブルが多発している
それだけに警戒をしてくれているようだ

「私は大丈夫です。校長先生にご迷惑をかけることは避けるようにしていますので」

「でも何かあればいつでも相談してください。教師の卵であるあなた方は大切ですから」

校長先生はそう言う。私は分かりましたというと校長室を退室した
そしてゆっくりと廊下を歩いて図書室に向かった

「迷惑な客ばかり来るわね。本当に。そう思わない?渚カオル君」

彼は気づいていたのですかと質問してきたので。
何んとなく気配がしたのよ。面倒という名の存在の塊であるあなたたちのと
私はそう言い返してやった

「シンジ君は本当にすべてを納得しているのですか?」

「ええ。あなた達ネルフやゼーレの息の根を止めることは許可されているわ」

私は遠回しの言い方をすることはしなかった
もうここまで来たら余裕があるわけではないし問題ない。
物事が穏やかに進むことはないことは確認されている
なら一気に抵抗できない状況にする方が安全だ。『僕』としても、私としても
彼らから圧力を受けて迷惑なことになることは絶対に嫌な事である
そのためには圧力を跳ね飛ばすくらいの攻撃手段を確保することが重要である
迷惑という名の雨が降るくらいなら

「良い事を教えてあげるわ。彼はネルフもゼーレをこう思っていたのよ。最後の扉を開かせたくだらない連中だと」

彼らの自己満足のために『僕』は利用されて、今は『私』に生まれ変わった
ただ、今の『私』があるのは過去があるからだ。過去があるから未来を見ることを望むことができる

「あなたも気を付けることね。守りが完璧だと思っているつもりならとんでもない大バカ者だということをね」

エヴァパイロットであるの警備レベルは最高クラスだろう
だがその影響が私にまで来るなら報復措置を行う覚悟はできている
私はそう言うと高校の図書室に向かうことにした