私はレポート作成を終えると明日の研修で使うための資料作りに入った

「教師というのは大変なお仕事です」

私は少し呟くと隣の座席に座っていた女性教師から経験が必要なある意味では特殊な仕事だと、
そう言われてしまった。確かに経験が必要な仕事である
生徒たちと同じで私達教師の卵も少しずつ成長していくものだから
苦労は多いかもしれないが、仕方がないことである
いくら知識を持っていたからと言っても私は現場での教育環境を見た事がない
少なくても現場でのではあるが。
『あの頃』の第三新東京市での中学校で過ごしていた時は誰かが敷いたレールを走行していただけ
そこに自分の意思があったと質問をされるとないと言える
だからこそ私は見てみたいと思った。
生徒たちが社会に飛び立てるような手助けになる道を見たいと
だから教員免許を得るために勉学に励んでいる
今はどんなところから邪魔、つまり妨害が入るかわからない
ネルフかもしれないし、ゼーレになるかもしれない
必要であれば彼らに対して大きなお返しをしてやるつもりでいた
でもそれをいまするつもりはない。手を出してこないなら黙っているだけだ
もし私の大切な人を傷つけることをした連中がいたら、
私は全力でそう言った犯罪者を追いかけまわして死ぬよりつらい目にあわせてあげる
楽に死ねる道などないことを理解させるためにも必要になるかもしれない
私は明日の研修で使うための資料をまとめ終えると帰宅することにした
問題は大学の寮では安全性は守られないということから
しばらくは第三新東京市警察の官舎で過ごすことに
これで今日は終わりだと思ってため息をつくが簡単にトラブルから引き離される運命にはなかった
図書室で本の整理をしていた碇レイさんとアスカさんが私とお話をしたいと申し出てきた
さすがに断るにはそれなりの理由が必要になる。
仕方がないということで生徒指導室をお借り出来ないか校長先生にお願いした

「今日は休校日だからゆっくりと使ってもらって良いから」

話をするための口実が成立してしまったので私は職員室のすぐ近くにある生徒指導室に向かった
レイさんとアスカさんと一緒に。私たち3人は部屋に入ると私は扉をロックした

「今度は何をしたいのか説明してもらえる?」

「碇君はどうして私達にチャンスをくれたのですか」

レイさんの言葉に私はバカな質問だと感じた
生きているのは再生のチャンスを与えたつもりだった
でも彼らは好き勝手にすべての利益を独り占めにして、英雄扱いになるようにした
何度も言うが彼らは卑怯者だ。自分達の利益のためにすべてを独り占めにした
それについて私が怒らない方がどうかしている
抹殺リストの上位に入っているのだから殺されて文句は言えない
今は執行猶予期間中というものである