「さすがに私にも我慢できる範囲を超えるときの覚悟はできていますか?」

私はポケットに隠しているリボルバーに手を伸ばしていた
いつでも発砲するつもりでいた。もう私の人生を狂わせることは嫌なのだ
自らが決断して、道を切り開いて歩み続けていきたい
それがどれほど苦しい道であったとしてもだ
妨害されるなら、その障害物を私は破壊する
もう私は迷いなどを持つことをやめることを覚悟した
ところが物事は予想外の展開になっていった
校長室の外から多くの足音が聞こえてきた。
おまけに金属がこすれあう音も。この音は間違いなく銃がこすれた音だ

「本当に迷惑なお客が来るのは私としても迷惑なんですが」

私はカバンに隠していたリボルバーの拳銃を取り出した。
校長先生は驚きの表情を浮かべていた。私が迷いもなく銃を取り出したことに
さらに窓ガラスが割れる音までがこちらに接近してきた
おまけにかなりの人数の走り音が聞こえてきた。状況はかなり危険である
私はすぐに校長先生と碇ユイさんの安全を守ることにした
見捨てるわけにはいかないので、慎重に対応しなければならない

「校長先生と碇ユイさんは姿勢を低くしてください」

「カオリさん。その銃はどうしたんですか?」

校長先生の質問に私はいろいろと迷惑をかけてくる組織に個人が多いのでと回答した
嘘は言っていない。ネルフが活発になってからこちらは迷惑なことばかりだ

「S&W M19ですよ。弾は6発しかないので、もしもの場合は何とか隠れてくださいね」

ちなみに予備の弾として12発の銃弾がある。
それでもこの足音や銃声を考えると動きをしている人物たちはかなりの数になる
今こちらが持っている弾だけでは足りるとは思えない
何とかしたいが2人を守りながら攻撃を仕掛けるとなると慎重にいかなければ、

「仕方がないわね」

私はため息をつきながらいつでも発砲できる体制に入った
そして校長室のドアをけ破って侵入してきたのは完全武装をした人物だ
すぐに拳銃ではどうにもならないと判断。私はリボルバーの照準を最初に侵入してきた数名の頭に発砲
倒れた侵入者が持っていたアサルトライフルのM4カービンを回収するとそれを使って交戦した
これではまるで戦場にいるのと変わらない。いったいどこの連中なのか。
私に不幸という名の雨を降らしてくる敵対勢力を見つけないと何度も繰り返すことに
それだけははっきりと分かった

「碇ユイさんはもっとしっかり自分に警護をつけることですね」

M4カービンを3丁も確保した。あとはできるだけで対応する
『彼女』がいるからネルフの保安諜報部がすぐに動くと思っていたけど
どうやらそう簡単に話が進む様子はない
警護を最小限にしてここに来たようである。はっきり言ってしまうとバカもいいところ
何度も自分の存在価値を理解するようにと話したこともあるのにそれを自覚していない
自覚していたらこんな大騒動になるはずがない。