その後の加持さんとの話し合いはある意味では平行線をたどるだけだった
私はもう話すことはありませんというと加持さんとの話を拒絶した
もう私には何も関係のないことなのだ。協力する必要などあるはずがない
私は自らの命を守ることくらいできる。ネルフに影でガードという名の監視を受けるつもりはない

「では失礼します」

私はそう言うと部屋から出ていった。裏で誰が絡んでいるかはわからない。
おそらくではあるがゼーレ本体、あるいは分派が絡んでいることは間違いない

「いったいどこの連中が絡んでいるのか調べるのにネルフの力を借りたくないし、警察でも意味はないわね」

いくら警察に知り合いがいるからと言って簡単に話せない
なぜ知りたいのかと言われたら意味がないからだ。それに警察の友人に頼むとネルフにも情報が筒抜けになる
そうなればかなり面倒になることは間違いない。ここは特別な方法で調べるしかない
仮にネルフにばれてでも警察の友人に調べてもらうと大切な友人にまで危害が出る可能性が高いことは間違いない
ゼーレが仮に今も中心人物が生きていることが確認されたら私には責任がある

「何とかしないと大変なことになるわね」

もしかしたら全くの別の組織が動いているのかもしれない
こちらがわからない組織が絡んでいるならさらに面倒になってくる
穏やかに私は生活をしたいのに大変な苦労を私に押し付けようとしてくるかも
情報を流してくれる人物を見つけないと迷惑なトラブルを押し付けられることも想像できていた

「仕方がないわね」

『僕』は『神様の権限』の行使を考え始めた
この方法はできれば使いたくないけど、私の安全にかかわってくるなら
必要な手段を使うしか道がないなら選択することにした

「誰にも気づかれないようにしないと」

この『神様の権限』を使う時は誰にも妨害されない場所でないと困る
誰かにそんなところを見られたらすべてうまくいかない
私が孤立した場所にいるところを探さないといけない

「変な誤解されるわけにはいかないし」

私は高校の廊下を歩きながらどこか隠れることができる場所を探した
いろいろと考えていたけど、隠れる場所を見つけるのは無理と判断。
大学寮に戻ってから調べることにした。ここでネルフに探られると気持ちの良いものではないので
だから私は今のうちは妙な行動を起こさないようにすることにした
今日の高校が終わって寮に戻ったら全力で調べるだけ。
もう私が歩む道を他人に妨害されることは迷惑だし、私自身が自ら決める
他人に振り回されるのはもう嫌だから。