とりあえず、私は大学で教師をしていてこの街での生活の保護者である高波教授の執務室に向かった
今の私の状況を報告しておいた方がまだ良いかもしれないと考えたからだ
高波教授の執務室のドアをノックする

「高波教授。今は大丈夫でしょうか?」

『良いよ。ただし来客中だけど』

その言葉を受けて私はではまた改めてお伺いしますと言ってその場から立ち去ろうとした
だがドアが中にいる人が面倒であると『神様の権限』で気が付いた。
私はすぐに逃げるようにしようとしたが、逃亡ができないようにされてしまった。
簡単に言えば5人のスーツを着用してサングラスをかけた人物たちに逃走ルートを封鎖された

「ネルフは大学生をいじめるのがお好みなんですか?それとも簡単にみ消せると思っているのでしょうか?」

「すまないね。君の行動を監視しろとうえがうるさくてね」

教授執務室にいたのは高波教授と加持さんだった
本気で私と正面衝突するつもりがあるのかもしれない
最悪の事態を想定して行動することで臨機応変に対応できる

「それじゃ僕は少し席を外すよ。君との話をしたくてここまで押しかけてきたみたいだから」

私は高波教授に迷惑をかけて申し訳ありませんと謝罪すると教授は私の保護者だから、
またトラブルになりそうなら黙っていないで相談してと言い終えると教授の執務室を一時的に退室した
残されたのは加持さん達のネルフサイドとの気まずい空気である
私はため息をつきながら、さきほどまで教授が座っていた応接セットのソファに座った

「何か気になることでもあるのでしょうか?何度も言いますが私を同行できるはずがないことはわかっていますよね?」

「もちろんだよ。だから強引に事を進めるつもりはないから、そこは安心してくれると助かるよ」

いくら加持さんであっても信用などできるはずがない。
『あの時』に『僕』は散々利用されてどん底に落とされた
今の『私』になって世界中のすべての真実を知っても、時々『悪い夢』を見てしまう
あの時のことを消すことなどできるはずがない

「それで、あなたは私を利用するために動いているのでしょうか?」

私の言葉に彼は君を利用するととんでもない罰を受けることになるから心配はいらないと返答した
どこまで真実なのかはわからない。組織の方針はそうであっても個人の考えは異なるものだ
必要なら組織の方針を無視して個人プレーに走る人物がいる

「シンジ君の関係者となるとネルフにとっても重要でね。特にシンジ君の両親である2人が」

加持さんの言葉に私は呆れてしまった。
自らの欲を満たすためにすべてを利用してきた人間はネルフには多すぎる
そんな人物がいる組織と仲良く手をつないでなどできるはずがない
私はバカな考えを持った人間が集まっているのがネルフなのかしらと言い返してやった