私は朝に食堂でいつものように朝食を食べていたが
友達たちとの共通の話題はネルフについてだ
私は関わるつもりはないのだが。そうはいかなくなっている

「でも特務機関に進路先から名前が上がれば名誉よね」

確かに何も知らない人たちにとってネルフ就職は栄転なのだろう
私にとっては地獄だが

「ねぇ、カオリ。どうしてネルフへのスカウトを断ったの?」

「ルミナさん。私の今の課題は世界中で子供が子供として過ごす事ができない事を撲滅すること」

そう、今も世界は大きな動きがある。私が神様の特権を使ったからだ
セカンドインパクト前の状況に戻した。生態系も自然もすべてだ
私は平和になると信じていたのに結果は泥沼の状況が国外にはある
そんなところに子供として過ごす事ができる場所を作り出して戦争をやめさせる
それが私の今の目標なのだ

「あなたらしいわね」

「そうでしょ」

「戦場のピアニストならぬ、戦場の教師ってわけね。ちょっとかっこいいわね」

子供たちが戦場に参加する必要がなくて、子供らしく過ごせる時間を作り出す
それが私の今の目標。大きすぎる夢かもしれないが私にはそれが世界のためになると信じている
私は人が平和に暮らせる世界になる事を望んでいる
争いなどせず、命のやり取りをするような戦闘で子供たちが犠牲にならないような社会
理想を語りすぎているかもしれないが、私にとってはそうなのだ
神様の特権にはいろいろと制約がある。
だからこそ、1人の人間として、教師になって子供たちを導いていきたいのだ
平和な社会で子供たちが子供らしく暮らせる社会
そんな理想ばかりを語っているかもしれないけど、私としては現実にしたい目標だ
人は愚かさを忘れてしまう生き物だ。
それを思い出させるのは教師の仕事でもある

「それにしても私にも来ないかな。ネルフからのスカウト」

ルミナさんの言葉に私は譲ってあげようかしらと答えるとやめておくわといった

「私もカオリと同じよ。世界中が平和になって互いに優しさを持って暮らせる世界が望みになってきたのよ」

「どうして急に?」

「教授に言われたのよ。高望みばかりをしていると足元を取られる。きちんとした目標を定めていかないと仕事はできないってね」

高波教授らしいコメントだ
教授は時に私たちによく考えて生きていくためにということをわからせるためなのか課題を出してくる
難しいものが多いが、それでもその課題は重要なものであることが多い
だからこそなのかもしれないが高波教授の授業は人気がある
私もそんな教授のところが好きだ。だからこそ必死になって授業を受けているのだ