よっぽど好かれているみたいねとルミナさんに言われてしまった
確かに好かれている。悪い意味ではだが
もう彼らとは関わりを持たないつもりだったのだが
状況は一向にいい方向には向いていないのは事実みたいだった
私にとっては最悪の展開も想定で来ていた

「私としては彼らと接触したくないだけですよ。ルミナさん」

「あなたがネルフを嫌う理由はわからないけど、夢に向かって進んでいく道を見るのは好きよ」

私はルミナさんのセリフの意味があまり理解していなかった。
彼女はどこか懐かしいことを思っているような表情をしていた

「ルミナさんはネルフのことをどう思っているんですか?」

「私は中立的な立場の方が良いでしょ。カオリのためにも。違う?」

「それはそうだけど」

ルミナさんはとにかく頑張りましょうというと次の授業の準備を始めた
彼女と一緒に。私は今も願っているのかもしれない。
母親の存在を。でもすべて彼らが私を壊した
正義の味方という自分本位の誤った考えで
自らを正義として、他のものはただの敵だとしか認識していない
まさに悪夢だ。

「ねぇ、カオリ。あなたは本当は何者なの?」

「私はただの大学生ですよ」

そう答えるとルミナさんはそれは表向きじゃないのと心の中に踏み込もうとしてきた
私は思わずどういう意味で聞いてきたのか裏を考えてしまった

「別に深い意味はないから気にしないで。でも編入試験をほぼ満点で合格して教育学部に移ったから」

ルミナさんは私はそういう意味では有名人なのだからと答えた

「偶然ですよ。たまたま勉強していた場所が多かっただけですから」

「運も実力の内っていうから、そういう事にしておきましょう」

私たちは次の授業の準備を終えると担当クラスに向かった
確かに私は世界一の嘘つきなのかもしれない。
神様だからどんな知識も持ち合わせている。
だからこそテストでは少し手を抜いた
怪しまれないように教育学部に移るために
でも移ってからは実力を発揮し始めてしまった
それがこの結果になった。なんとも始末の悪いことになった
次の授業クラスは最悪なクラスだった
綾波やアスカがいるクラスだったからだ
私たちはクラスの一番後ろから授業の内容を見ることになっている
でもその前に私たちは自己紹介をすることになった

「今日から教育実習を受ける水川カオリです」

「私の方はルミナ・アカネと言います。未熟者ですがよろしくお願いします」

私たちは挨拶をするとクラスの最も後ろから授業のやり方などを観察を始めた
綾波とアスカは私の方をちらちらと見ていたりしていた
私はその視線が嫌で仕方なかった。面倒に巻き込まれるのは嫌だし
何よりネルフと関わりたいとは思ってはいないからだ