私は裏口から大学敷地を出ようとしたが、気づかれないようにすぐに隠れた
そこにも明らかに怪しげと言った感じの人物とあの人がいたからだ
加持さんだ。
「逃げ場はなさそうね」
その時私は殺気を感じて少し高めにジャンプして木の幹につかまった
後ろにまで黒服スーツのいかにもと言った感じの男性たちが現れた
「ネルフもやり方が汚いわね」
「お嬢さんこそ、逃げるのが上手いみたいだね。ここで素直に降参してもいいんだけど。美女の体に傷はつけたくないんだよ」
加持さんがそういうのだ。含みを持たすようなセリフに私はわかったわよと言って地面に着地した
「悪いけど、君を拘束するよ。どうやら彼らの事を知っているようだし」
「あなたに言われたくないわ。草鞋をいくつも履いていた人にね」
私の言葉にどうやってそこまで調べているのかより興味が出てきたと言った
加持さんの言葉に私は拷問はないと踏み両手を挙げて降参よと返事をした
「美人な女性は大歓迎だが。これも仕事でね」
私は彼らとともに第三新東京市のジオフロントネルフ本部に連行されていった
その道中も加持さんは何か手掛かりをつかもうとしているのかいろいろと話の話題を振ってきた
「どこかで会ったことがあったかな?」
「さぁ、私は他人には興味はないので」
「水川カオリ。現在20歳でかなりの美人。良かったら「それ以上言ったら殴りますよ」わかったよ。そんなに怒ると健康に良くない」
私は他人に影響されるのが嫌いなだけですと言い返した
しかしだ。加持さんは味方なのか敵なのかわからな。私は冷静な判断が必要だと考えた
「1つ聞いても良いかな。畑の事は知っているかな?」
加持さんのその質問に私は思わず何のことですかと知らないという返答したが
体が震えてしまった。少し。そこをじっと味見するかのように。
まるで観察するかのように見られた。私はそれ以降、何を聞かれても話をする事もなかった
そして私はあの忌まわしきネルフ本部に戻ってきた
「初めましてネルフ本部技術部の赤木リツコです」
「第三新東京市公立大学の水川カオリです。女の子1人にずいぶんと手間をかけるようですね」
「あなたの能力を私たちは高く評価しているのに、あなたは嫌っている。特務機関への勤務となれば栄転だと思えるはずなのに」
そう、普通ならネルフへの勤務しませんかという誘いがあれば誰だって飛びつく。
裏事情を知らなければの話だが
「とにかく身柄を拘束するから」
加持さんたちの見張り付きで嫌な伏魔殿に足を踏み入れることになった
私は白い壁が続く通路を通りながら保安諜報部と思われるオフィスにある取調室に入れられた
取調室には加持さんと私だけとなった。壁代わりのガラスの向こうでは多くのネルフの幹部が集まっていた
私を生み出した碇ゲンドウも