翌朝、今日は土曜日。今の日本の学校は週休2日制だ。
今日は高校も大学も休み。ただ高校の図書室に行ってより知りたいことがあった
どんな本が所蔵されているのかに興味があるから
第三新東京市立大学付属図書館に保管されている本はほとんど読んでいるので
新しい発見をしたいのだ。本は貴重なものなのだから
だから大切にして読んでいきたいのだ。1冊1冊、大切にして
私は自分の部屋でサンドイッチを作るとそれを食べた
そして部屋の掃除すると寮の前に設置されているバス停に向かった

「カオリ!どこに行くの?」

「高校の図書室。どんな本があるのか気になるし」

じっくりと所蔵されている本を読んでいきたいのだ
読書が好きな私にとっては楽しみで仕方がなかった

「なら私も行くわ。少し待っていて」

私はわかったわというとルミナさんの部屋の前で待っていた。
10分ほどすると着替え終えたのかフォーマルスーツ姿のルミナさんが部屋から出てきた
私はカジュアルというわけではないが、
がちがちのフォーマルスーツ姿というわけではない中間の服装だ

「それじゃ行きましょう」

ルミナさんはそう言うと私達は一緒に寮を出ると寮の前に設置されているバス停で市バスを待った
しばらくしてバスがやってきた。乗客は今日が休日という事もありそれほどではない
私とルミナさんは座席に座ると高校に向かった。静かな時間である。
ちなみに私は休日であるからといっても足首にリボルバーを装備している
さらにカバンにはグロック17を1丁隠し持っている
バスに乗ってしばらくすると教育実習先の高校前のバス停の到着した
私達は運賃を払うとバスを下車。高校に向かって歩いていった
高校生も部活のためだろう。登校している生徒がそれなりにいる事は事実であった

「今日は静かな時間になれば良いんだけど」

「図書室の仕事は静かな事が多いでしょう。羊飼いって呼ばれているあなたなら静かな図書室は好きだろうし」

私が羊飼いと呼ばれている由縁はあるアニメの登場人物と同じで読書を常にしているからだ
本は貴重なものなのだから大好きだ
だからこそと大学付属図書館の1室に図書部を設置してもらった
以前は別の大学本館に部室があったのだが、私が図書委員会と大学上層部を説得して移動させてもらった
おかげで大学付属図書館からすぐに本を借りて読書をすることができた
でも図書部員は私とルミナさんだけで。
入部希望者は私が図書部に入部しませんかと宣伝広告を出してもいなかった
もっとも、静かな図書部を希望する私としては入部者がいない事の方が良かった
静かな部室は読書をするにはもってこいの場所だから、
周囲の雑音がない空間は読書に集中するのに最適である。
高校の敷地内に入るととりあえず職員室に向かった
職員室では私とルミナさんが来るのを待っていたのか図書部の顧問が待っていた

「ごめんなさいね。土曜日なのに図書室の本の整理に付き合ってもらって」

顧問の教師がそういった。私は別に苦労など感じていない
本が好きなのだ。読書をしていれば知識が増えるのだから