「ルミナさん!大丈夫ですか?」

私は男たちの両肩にそれぞれ1発ずつ。計4発の銃弾をプレゼントしてやった
だが問題はこれからだ。今発砲した銃はもう2度と使えない。
証拠隠滅する必要があった。そこで私は男達が持っていた銃。
幸いな事に私が持っているグロック17と同じだったので、
それを奪いルミナさんの部屋で銃撃戦があったように偽装した
そして1丁を交換するかのようにすり替えたのだ。
これでクリーンな銃を1丁手に入れる事ができる
後始末がいろいろと面倒だが、今はこの場をしのげれば何とかなるだろう

「か、カオリ。大丈夫なの?」

ルミナさんは明らかにおびえていた。
当たり前だ。もう少しで殺される寸前だったのだから

「大丈夫ですよ。ルミナさんこそ大丈夫ですか?」

「私は大丈夫だけど。どうするの?」

「共犯になってくれませんか」

私はこの状況を乗り切るため共同戦線を張る事を提案した
今この場を乗り切るにはそれしかない。ある程度の情報流出は仕方がない
だがそれも限られた内容しか許されないことは間違いない
ルミナさんまで巻き込むわけにはいかないのだから
大切な友人を本当の戦場に巻き込むことはできない

「それって大丈夫なの?」

「ルミナさんが犯罪に巻き込まれないようにするためにはこの方法しか思いつかないので」

「守ってくれるのよね?」

私はルミナさんを見捨てたりしませんよと言った
私にとってかけがえのない大切な親友。もう失う事はしたくない
ルミナさんがいない現実になったりしたらすぐに受け入れる事は難しい
私を水川カオリと言ってくれる数少ない親友なのだから。忘れる事なんてありえない
必ず守り切ってみせる。ネルフやゼーレに閉ざされそうになるなんて絶対に認めない
世界は自由であるべきなのだから。平和で戦争なんてない世界を私は望んでいる
忘れたりするものか。必ず共に歩んでくれるなら、私は絶対に親友を守り切ってみせる
どんな手段を使っても。他者から見てどれほど危険でリスクがある方法だとしても

「強盗にあって警察には偶然気づいた私がドアを蹴り破って侵入して驚いたので覚えていないと証言してください」

「それで何とかなるの?」

「とにかく気絶して覚えていないと証言してください。その後の事は私がうまく話を合わせておきますので」

「わかったわ。でも事情は説明してよね」

「明日、ある所に案内して説明するから」

それからすぐに寮の警備員来るし、警察のパトカーのサイレンが近づいてきた
あとはこっちでうまく処理するだけだ。ルミナさんを傷つけるわけにはいかない
それにこの件をネルフに察知されることはできる事なら避けたい
表向きはただの強盗事件として処理したい

「大丈夫!?」

女性警備員が慌てて駆けつけてきた。もう事は片付いている。

「警察はまだですか?」

「もう来るところよ。何があったの?」

「ルミナさんの部屋に強盗に入ったようです。私がルミナさんの部屋の前を歩いていたら大きな物音がしたので」

私はこっそりとドアを開けて覗いて状況を察知して、一気に押さえようとしたんですと彼女に伝えた
多少無茶かもしれないが今はこれを通すしかない。彼らがゼーレ関係者ならネルフも関わってくる
ルミナさんにまでネルフの監視対象になる事は望んでいない