警察が到着して両肩を撃たれた犯人たちは連行されていった
連行と言ってもとりあえず病院で治療だ。犯罪者にも人権があるのだから

「ルミナさん。今日は私の部屋で寝ましょう」

「でも」

どうせこの後、警察の現場鑑識が行われる。
当分の間は現場保全が行われることはわかっている
だからこそ、『最も安全』である私の部屋にいてもらった方が良い
そこに女性刑事がやってきた。

「またあなたなのね」

高校で狙撃されたときに事情聴取をしてきた女性刑事だった

「偶然ですよ」

私は不幸に好かれているんですよと自虐的に言った
確かにその通りだ。私は教育実習があの高校に決まってから不幸が雨のように降っている
もう迷惑なくらいにだ。誰かに操られているかと思いたいがそんなことはない
なぜなら神様は私だからだ。私が操られていたら、私よりも上の神様がいるという事になる
もしそんな相手がいるなら私は喜んで鉛弾を撃ち込んでやる
迷うことなく必ずだ。事情聴取は一通り行われた後、
私のような女性が狙われる理由など彼女は想像もしていないようだ
多少は疑われたが何とかして潜り抜けることができて解放された。
とりあえずルミナさんの部屋は今夜はダメだと言われた
だって部屋にはルミナさんを襲った人物の血液が飛び散っているのだから
寝るには衛生的ではない。ルミナさんに提案したように私の部屋で一緒に寝る事にした
私の影響で襲われたことはわかっているので私はベッドをルミナさんに譲った
彼女は遠慮していたが何とか押し切って、私の部屋のベッドで眠ってもらった

「照明を消灯しますけど良いですか?」

「ええ、良いわよ」

照明を消して私は疲れていたのかすぐに眠りについた
トラブルの種のせいで私は本当に疲れていたみたいだ
珍しくぐっすりと眠ってしまった
翌朝、日曜日の朝だが。午前6時に目を覚ました
私はルミナさんよりも早く起床したので私とルミナさんのための朝食としてサンドイッチを作った
日曜日はいつもの事だ。寮の食堂に行っても良いのだが昨夜の事でいろいろと聞かれることはわかっている
そんなところに行くのは嫌だったので部屋で食べる事にしたのだ
ルミナさんは私が朝食を作っている途中で目を覚ました

「おはよう、カオリ」

「おはようございます。ルミナさん」

朝食ですと言って私はサンドイッチをテーブルの上に置いた

「ありがとう」

「今日は少し早いですけど、ちょっと付き合ってもらえますか?いろいろと説明したいことがあるので」

「良いわよ。私も説明は聞いておきたいしね」

私とルミナさんは一緒に朝食のサンドイッチを食べる
食べ終わると私は食器を洗うとパジャマから普段着に着替えた。
ルミナさんも着替えると私はバイクの鍵を持つとルミナさんと一緒に私の部屋を出た
駐輪場に向かうとバイクに乗り込むとある場所に向かってルミナさんと一緒に向かう事にした