私は再び留置施設に移された。暗い部屋で小さな照明だけの部屋だ。
まるで刑務所にいるかのように感じられた。私は軽く眠ろうとしたとき比較的軽い足音が聞こえてきた。
それと共に銃のスライドを引っ張り、金属同士がこすれ合う音も一緒にだ。私は枕を布団に隠した。
まるでそこに頭があるように見せるかのように。私は小細工をしてからベッドの下に隠れた
結果は大当たりだった突然発砲してきた

「シンジ君を!」

それは葛城ミサトだった。銃声を聞き多くの保安職員が駆けつけてきた

「残念だったわね。しくじるなんて」

私はベッドの下から出るとわざと銃撃されたベッドの上に座った
これで私が攻撃したとは言えない。相手からの一方的な攻撃だと認識させることができる

「あなた、どうして・・・・・・・」

「シンジ君から聞いていたんですよ。碇シンジに関わった者は誰もが殺されるとね。だから自ら幕を引いた」

嘘ではないが真実であるかもしれない。『僕』に関わってきて生きていた人間は少ない
誰もが何らかの方法で殺されているか死亡していた。
葛城ミサトがこういう行為に走ることは想定内の事だった

「シンジ君を返して!」

「傲慢な考えですね。自分たちの保身と名誉のために彼を切り捨てた。あの子が絶望の渦中にいたことがよく理解できました」

私は自分の言葉で本音をぶちまけた。
彼らが欲しがっているのは普通の碇シンジではなく、サードチルドレンとして利用価値のある碇シンジだ
組織の保身、自らの保身のために彼の身柄を欲しがった
彼らも自らがすべて正しいと思っていない。それだけは理解していたが
保身のために『私』を利用して『僕』の手がかりをつかもうとする。
汚い連中であることが再度よく理解できた

「ミサト!だめよ。あの子が何を知っているのか突き止めないといけないことはよくわかっているわよね」

「リツコ!でも。あのシンジ君を」

私はそこであえて火薬という名の言葉をセリフを声に出して放り投げてやった

「誰もがあの子を1人の人間としてではなく道具としてしか見ていない。自分の状況をよく理解していたようですね」

「シンジ君は最後まで私たちのために」

「赤木リツコさんでしたね。人類補完計画のために碇ゲンドウと寝たこともあったとか。いろいろと教えてくれましたよ。彼は」

私はさらに多くな爆弾を放り投げてやった。あの人もミサトさんのように攻撃してくるか。
私の中では少し今の状況を内心は楽しんでいた

「あなたの言葉に弁解する余地はないわ」

「素直ですね。シンジ君から聞きましたよ。綾波レイの予備の体に何をしたのか」

「あれは!」

「りっちゃん。ミサト。ここは俺に任せてくれ」

「加持君」「あんたね!」

2人を抑えたのはいつの間にか入ってきたのは加持さんだった。
私としては楽しめる時間が無くなったことに少し残念そうな声で答えた

「せっかくここまで火種を燃やしたのに」

「君を今死なせるわけにはいかないからね」