ベッドで横になって眠くなったが、さすがにすっきりとして眠りたいと思ったので、
私はお湯で濡らしたタオルで体を拭いた。これで少しは清潔になれる
お風呂に入らなかったのは予防接種を受けたのでシャワーは避けておこうと思ったからだ
ちなみに私は神様なので風邪などの体調不良を引き起こすという事はない
それでも一応だ。怪しまれないようにするには完璧の方が良い
体を拭き終わると私はベッドに腰かけた

「本当に疲れた」

私はベッドに横になった

「そういえば明日の教育実習は午前中は休むことを伝えておかないと」

ルミナさんを迎えに行くのも私の使命だ。
いつもお世話になっているのだから、これくらいの事は当然のこと
とりあえず部屋の照明を消して眠る事にした
明日は朝から忙しくなりそうだと思いながら、すぐに眠りにつくことができた
翌朝、午前5時に目を覚ました。私はすぐにパジャマからスーツ姿に着替える
大学寮までタクシーを拾うと第三新東京市立医療センターに向かった
早朝という事もあり渋滞に引っかかることなく無事に病院についた
私は医療センターの事務員さんに話をするとすでにルミナさんのご両親が来ている事を知った
面会手続きを済ませると急いでルミナさんの病室に向かった
病室の前に到着すると深呼吸をしてからドアをノックした

「失礼します」

私はそう言ってから病室のドアを開けた

「お久しぶりです。水川カオリさん。お元気そうですね。娘がお世話になっています」

ルミナさんのお母さんと思われる女性からそう言われて、
私はお気になさらないでくださいと返すしかなかった

「ルミナがご迷惑をかけて」

「私の方こそ、普段からルミナさんにいろいろとご迷惑をかけてしまっているので恩返しです」

私はルミナさんにいろいろと迷惑をかけているから、これくらいの事は当然のことだ
ルミナさんのご両親から封筒を渡された

「これって」

「昨日、娘のために負担していただいた医療費です。お返ししておかないと」

「気にしないでください。お金なんて」

私は受け取りを拒否しようと思ったのだが、
どうやっても断れない様子だったので受け取る事にした
でもあとでルミナさんに返しておこうと考えていた。
別にあれくらいの医療費を払ったところで私は困らないのだから
私はとりあえず退院の手続きをしてきますねと伝えると医療センターの総合センターに向かった
身元保証人を渡しで手続きを行ったので、最後まで責任を持ってしようと思っていたからだ

「大変ですね」

事務員さんと退院手続きについて話しをしていると突然そう言われた

「親友のためなら、これくらいの事は当然ですよ」

私は手続きをすべてこなすと退院許可証を受け取った。
あとはこの書類を各フロアにある看護師センターに提出したら退院手続きは完了する
もう1度病室に戻るとルミナさんが待っていた

「カオリ、迷惑ばかりかけてごめんなさいね」

「ルミナさん。気にしないでください。これくらいの事ならいつでも引き受けますから」