お昼以降の教育実習は無事に終わり、放課後の部活の時間は私は図書室に向かった
図書室では碇レイさんや渚カオル君。惣流アスカさんがいた

「水川さん」

「今日は3人だけですか?」

碇レイさんの言葉に私はそう質問してしまった

「他の部員は今日は帰ったので」

渚カオル君はまるで私を観察するかのような視線を向けてきた

「渚カオル君、私としてはあなた達ネルフ関係者とは関わりたくないんだけどね」

「シンジ君は君にどこまで話したのか教えてくれないかな」

渚カオルのその言葉に私は本気でこいつを殴ってやりたいと思ってしまった
まぁ、彼も覚えていないのだから。わざわざ私から話す事は必要はないが

「あなたたちには知る権利はないわ。あの時の事を知っていいのは限られた人間だけ」

あの儀式のときの事を知って良いのは私が決めた人間だけだ
逆恨みかもしれないけど。彼らがした結果でどうなったかをわからせるために、
話す人物は絞り込む必要がある

「1つだけ言っておくわ。私にはこの世界で唯一、すべての人類を裁く権利があるのよ」

「それはどういう意味ですか?」

アスカさんが私の言葉にどういう意味なのか分かっていない様子だった
でも私の言葉はその通りだ。私は『神様』なのだから、この世界で唯一裁く権利がある
すべての人類に対して。ただし今の私はその『権限』を行使していないだけだ
もし実行すればネルフ関係者やゼーレ関係者は抹殺リストの上位に入る

「あなた達は何も知らない。ネルフの真実を。碇シンジ君は真実を知ったからこそ、最後のチャンスを与えた」

私はそう言うと図書室に所蔵されている本を選びに行った
静かな時間が始まった。図書室の中だけに騒ぐ人間はいない
おまけにこの部屋の窓ガラスは防弾仕様になっていた
エヴァパイロットを守るためだろう。できるならこの高校の全窓ガラスを防弾仕様にすればいいのに
まぁ私が愚痴ったところで関係のない話だが
今更彼らに未練などない。あるのは復讐をする事だけ
さんざん利用されてきたのだから、今度はこっちが利用しなければ
復讐の1つや2つぐらいしても怒る人間は限られている
静かな時間だ。私は図書室に所蔵されている本を読んでいる時、外の廊下を走ってくる音が聞こえてきた
それも1人や2人ではない。さらに金属同士がこすりあう音もしてきた

「どうしてトラブルが来るのかしら」

私は碇レイさんたちに射線上に入らない比較的安全な場所で黙っているように隠れているように伝えた。
一方の私は図書室のドアのそばで隠れた。次の瞬間、銃弾が扉を貫通してきた
まったくどうして私には平和という言葉と縁がないのかと思ってしまうほどうんざりした
3人の男が完全武装の状態でドアをぶち破る形で入ってきた
私は先頭の人物の股間部分にけりをお見舞いしてやった。かなり痛い事はすぐに察しがついた
男を一撃で行動不能にさせるにはこれが最も効果的であることは事実だが
さらにその男が装備していた銃を奪い取るとほかの連中に攻撃して身動きが取れないように拘束した
3人の男たちは全員倒すことができた。

「まったくトラブルばかりね」