今日もいつも通りで高校での先輩教師である彼らの教育指導方法を学びながら、
いつもの日常が戻ってきたというものだ。
平和な時であることが私にとっては何よりも大切なものだから
失ってはいけないのだ。私が憧れていた平和で楽しい人生
かつての『僕』が望んでいた人生。それが今の私にはあるのだ
諦めたら終わり。戦ってでも勝ち取るしかないのかもしれないけど
それでも私が歩む道を今更変えるわけにはいかない。いやできないのだ
もう道は決まった。だから頑張っていく。努力して勝ち取る
私が憧れていた人生を。『碇シンジ』だったころには感じることができない自由な世界
他人に決められた人生ではなく、自らが決断して歩み始めること
これが私にとっては最も重要な事だ。放課後に入ると私は図書室に行くことにした
もう迷いはしない。私と敵対するつもりなら、たとえそれがどんなに汚い方法だと言われても反撃する
私の人生を、いや自らが歩む道を自らによって決定するためにはそれが必要なのだ
ちなみに私は足首にグロック17を装備している。いつ狙われるかわからない以上仕方がない。

「本当に苦労するわね」

図書室で本を読みながらため息をついてしまった。
ちなみに室内には碇レイさんたちがいた。彼女たちはちらちらとこちらに視線を向けている
どうも嫌な空気である。私は読んでいた本を書棚に付けると彼女たちにこう言った
何か言いたいことがあるなら口で言いなさいと。
視線で物事を語られるのは好きでは何のだ。私は
それにこれ以上彼らとのトラブルで、事態が悪化する事は避けたい
ネルフが絡んでくることも、ゼーレが絡んでくることも望んでいないのだ

「どうして私達を守ったんですか?」

碇レイさんの言葉に私は呆れてしまった
誰が彼らを助けたのかと。本当の狙いがまるでわかっていない幼いひな鳥と同じだ

「あなた達は何か勘違いをしているようだからはっきりと言っておくわ」

私はあなた達を守るつもりなんて少しも思ってもいない。
ただ自分の生活を守るためにやっているだけであると
自分の人生を守るために武装をしているし戦闘だってするのだ
私は神様だから知識だけはたくさんある。

「ならどうして私達と関わろうとするんですか?」

その質問をしてきたのはアスカさんだった。
別に好きで彼らと関わっているつもりはない
距離を取りたいところだが。実際はうまくいっていないという事だけである
私はもうネルフと関わるつもりはないのだから。もちろんゼーレともかかわるつもりはない。
攻撃を仕掛けてきたら反撃をする。それももう2度立てないようにボコボコにしてやるつもりでいる
ボクシングで言うところの[ K.O ]にしてしまいたいだけだ

「私はネルフともゼーレともかかわるつもりはないわ。本当なら殺してやりたいの」

「それが碇君の願いなんですか?」

「碇レイさん。私は彼の意思を繋いでいるに過ぎない代弁者です。彼が望んでいたなら私はあなた達も殺していた」

私に今必要なのは本当に信頼できる家族だ
それがあの海岸の町で私の事を拾ってくれた両親
私の事を受け入れてくれたから何としても家族は守り切ってみせる。
必要なら汚い事でもしてみせる。それが私のやり方だ