結局のところ私は非常に迷惑な状況になったと言っても過言ではない
ネルフやゼーレの残党。もしかしたら他にも勢力があるのかもしれない
そういった連中から私は狙われる。私だけならまだ良い方だ
友達が狙われたら、私はどんなことをしてでも潰すためにあらゆる手を実行するかもしれない
第三新東京市警察の市警本部で事情聴取を終えて大学寮に戻ってきた
大学寮に戻ったがまだ部屋は掃除できていない
今は寮長が帰ってくるのを寮長の部屋で待っている

「本当に住みにくくなったわね」

迷惑な話だ。
ネルフやゼーレの構成員たちと関わるつもりは全くない
関わるどころか、私は殺してやりたいと思っている
関係者に接触したらこっそりと、なんて考えていたりしていた

「本当に罰ゲームを受けているみたい」

できる事なら穏便に『始末』をしてやりたい
とにかく銃を入手するしかない。それも新品の銃が
自分の身を守るためにもあれがなければ命を守る事はできない
寮長の部屋のドアがノックされた

『トントン』

「はい」

『あなたに緊急で面会したいという人が来ているの。今、大丈夫かしら?』

声はルミナさんからだった。
私は万が一に備えてカバンに隠していたリボルバー拳銃を取り出した
ドアを開けるとそこには加持さんが立っていた

「あなたと会うのは私としてはお断りしたいのですが」

「悪いね。いろいろと話を聞きたいんだけど良いかな」

これ以上、こじれる事を避けるためにも仕方がないと言って部屋に招き入れた
ルミナさんにはしばらく2人でいろいろと話がしたいので寮長に説明をお願いした
彼女は私の無茶なお願いに分かったわとすぐ了承の返事をしてくれた

「今回だけですよ」

加持さんはいろいろと迷惑をかけてすまないねと言ってきた
本当に迷惑な話だ。私はネルフともゼーレとも関わるつもりはないのに

「君はシンジ君の事で何を知っているのか話してくれないかな?」

「あなた達ネルフに知る権利など存在しない。シンジ君を見捨てたのはあなた達ネルフ」

利用するだけ利用した。
挙句の果てに英雄として祭り上げようとしていることに私は怒りを感じていた

「何度も言いますがネルフは犯罪組織と変わらない。ゼーレと関りがあったあなたならわかっていると理解していますが」

「痛いところをつくのが上手だね。何度も聞くようだけど、シンジ君はすべてを教えてくれたのかな?」

「私はネルフがどれほど汚い組織であることを知っている。ゼーレも同じですけど」

そう、私にとってゼーレもネルフも変わらない。
どちらもほとんど同じ道を歩んできた。汚い世界にするために
『僕』は綺麗な世界にしていくつもりだったけど、うまくいくことはなかった
だから裁こうとしているのだ。彼らが犯した罪を

「私はあなた方ネルフに協力するつもりはないので。あなた方は穢れた存在だから」

「何度も聞くようだけど、シンジ君はどうして君に頼ったのかな?」

「偶然といったかしら。彼はすべてを綺麗にしようとしたのにあなた達が妨害し続けている」

手厳しい意見だねと加持さんは言ってきた