「君はどうしてそこまでしてでもシンジ君の情報をこちらに提供しないのか教えてもらえるかな?」

「ネルフが知る理由はもう失われているから。それだけよ。彼もネルフのした事を分かりながら公平さを優先させた」

その結果は自分達が英雄であることを好き勝手に利用した
『僕』は彼らの事を許す事は絶対にできない

「シンジ君の墓標の場所は教えてもらったのは感謝したら良いのかな」

「好き勝手にしたら。私はどんな手段を使ってでもあなた達が犯した罪をマスコミを通じて流しても良いのよ」

「今はそれをしないのかな?」

「彼が決めた一線を越えていないから。でも超えたら私は迷うことをしないから」

それは本気だ。真実を公表して彼らを英雄という立場から引きずり下ろすつもり
しないだけでも感謝してもらいたいところである

「シンジ君が決めた一線とはどういうところなのかな?」

「話すと思ったら大間違いよ。あなたは私がどこまでの事を知っているのか探ろうとしている」

違うかしらと疑問形で返答した
加持さんは困ったような表情をしていたが、彼は有能なスパイであることは知っている
だから慎重に言葉を選びながら回答をしているのだ。私は冷静に対応している
本当ならここで彼を殺してやりたい。真実を知りたいがために加持さんも犯した罪は消えない
彼がゼーレからアダムをネルフ本部に運んだ。
そしてそのネタを利用してゼーレを探ろうとしていたのだから
補完計画からあの赤い世界から元に戻した僕が作り出した世界をネルフがゼーレから救い出した
そのように利用した。『僕』はそれが許せなかった
ゼーレだけではなく、ネルフの暗い過去も利用してそれらをゼーレに押し付けた
『自らに都合の良い真実』を作り上げたのだから

「私はあなた達のことを許さない。絶対に。加持リョウジさん。あなたも私は殺すことを許可されているの」

「君に恨みを買うようなことをしたかな?」

「シンジ君はそう願ったわ。あなたが起こした自らの行動で彼を追い詰めた」

ただ自ら真実を知りたいというがためだけに彼は僕を苦しめる材料を心に植え付けた
だから許すことなどあるはずがなかった
本当なら私はいつでも彼らを殺したいとずっと思っている
それをしないのは何度も言うがすべての人々に平等をを貫いているから
私利私欲のために神様の特権を使う事をしようとしない。
でも彼らは自らの権力に酔いしれるために僕を利用した。
それが最も許せない事なのだ

「あなた達ネルフは殺されても文句は言えない」

許されると思っているならそれは思い上がりも良いところだ
絶対に許されるはずがないことをしたのだ。私利私欲のために
ネルフとゼーレの2つの組織はそういうものだ。
どちらも自分達の強欲を満たすために生物をすべて巻き込むことを起こした
計画した方も問題だが、実行する方も問題だ
今も偽りの世界を作り出している。