「私はあなたを守るためにいるの。あなたの両親に死亡報告をさせないで」

リナさんは私を抱きしめながらそう言った

「一連のことで誰が動いているのですか?」

リナさんはまだ詳しくはわかっていないけど、少しずつ情報は集まりつつあると
彼女の話によると、どうやらゼーレの分派が存在していて私を狙っている
私が持っている技術を欲しがるという名目である企業で体裁を整えているとのことだ

「嫌な話ですね」

「あなたはネルフから注目の的であることが重要みたいね」

さらに彼らもネルフがどうして私にこだわるのか知りたいのでしょうねという話だった
本当に迷惑な事だ。面倒な押し付けられるのは嫌だから

「私はあなたの護衛を任されているの。それだけは信じてね」

私はとりあえず気にしないことにした。もう問題を増やすわけにはいかない。
それに私のせいで家族に影響が出たら困る。今はリナさんのことを信じるしかない

「私は窓側のベッドを使うからカオリは扉に近い方を選んでおいてね」

すべて私は守るためであることらしい。

「ところでカオリ。もし怖いなら一緒に寝てみる?お風呂も一緒に入ってあげても良いわよ?」

私はその言葉に思わず恥ずかしくて大きな声を出してしまった

「私はそういうのに興味はないです!」

「本気にしないで。冗談に決まっているでしょ。本当にすると思ったの?」

リナさんは少しいたずらが成功した子供のような表情をしていた
私はからかわないでくださいと言うと、とりあえずシャワーを浴びる事にした
服を脱いでシャワーを浴びながらいろいろと考えていた。
今後のことで面倒なことになることは分かっている。
いつ大学の寮に戻れるかが私としては重要な課題だ。
できれば早く戻りたいが、私が引き金になって他の友達を巻き込みたくない
そんなことをもしもするような連中なら私は自らの手で制裁を加える
時には自分の手を汚さなけなければならない時もあるのだ。
綺麗事だけでは片付かない事があることは分かっているし、同級生を傷つけられるなら私は手段を選んでいない
必要ならどんなことをしてでも、そういった連中を見つけ出して攻撃を阻止するために必要な手段を取るまでだ
私はシャワーを浴び終えて寝間着に着替えるとリナさんは銃の手入れをしていた

「良いものを持っていますね」

リナさんが持っているのはSIG SAUER P220だ

「昔馴染みから卸してもらっているけど、あなたも欲しいなら用意するわよ」

私はリナさんにお願いできますかと注文を依頼した
今は少しでも多くの身を守るための『道具』が必要なのだから

「それにしてもこんなに可愛いあなたをいじめる奴は何としても見つけ出してあげないと」

リナさんは可愛い私の友達を守るためにもねと

「いじめてきた相手を見つけてどうするんですか?」

「大事な親友のためならどんな方法を使っても壊滅させてあげるわ」

私にそんな価値はないですよと言うとリナさんは私を後ろから抱きしめてきた

「あなたは大切な親友よ。親友のためならどんなことでもする。法的に厳しくても知人は多いから誤魔化せるわ」

だから悩み事があるなら隠さないでねと言うと今度はリナさんがシャワーを浴びに入った