『まもなく第三新東京市中央駅です。降りられるお客様は停車時のブレーキに注意してください』
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私が乗っている電車はもう少しで第三新東京市中央駅に到着する
あの時を終わってから『久しぶり』にこの街に戻ってきた
私は水川カオリ。15歳。今年から第三新東京市立第壱中学校の3年生に編入する
本当の『僕の名前』は『碇シンジ』である。
でもサードインパクトによって『僕』は世界を新しく創造して姿を消した
そして『私』に生まれ変わった。だから今の名前は水川カオリである
私の見た目は『かつて僕の姿』を知っている者なら『碇シンジ』と思うだろう
だが今は女子中学生だ。髪型が短髪だからよく男に間違われる。それもあえて狙っているつもりなのだ
これから始まる楽しい学生生活でからかって遊ぶことができるのからだ
碇シンジのことを知っている者ならひどい奴だと思うだろうけど
私は『僕』の時に散々苦しめられたのだからお返しをしても良いと思っている
碇シンジの時に『僕』のことを散々利用してくれた。『ネルフ』も『ゼーレ』も
だからその復讐をするためにこの容姿を選んだ。だからそんな些細なことを気にすることは全くない
別に私がどんな髪形をしていようとDNA鑑定をしても『碇シンジ』の物とは一致しない
すでに私は碇シンジのDNAを捨てた。水川カオリとして新しい人生を歩んでいるのだから
「それにしても春だっていうのに今日は暑いわね」
私はそんなことを愚痴りながら第三新東京市内に借りているアパートに向かった
そのため駅前にあるバス停に向かった
サードインパクトによって世界の気象は大きく変わった。
日本には四季が戻ってきている。また南極と北極の地軸もセカンドインパクトより前の状態に戻った
おまけに2つの極地点では急速に氷が生み出されて海水面が大幅に下がった
つまりセカンドインパクト以前に海岸線が戻った
おかげで今は国連では領土問題が大きな課題になっている
そして私は『神様の権限』であることをしたセカンドインパクト後に死亡した人々をよみがえらせた
各国の政府はそれらに対応するためにどこまでの記憶を持っているかで新しい戸籍を作らせた
『私』はセカンドインパクトの後に死んだことを覚えているということを日本政府に申請
名前を『水川カオリ』と書類に申請したので政府はそれを何も怪しむことなく受理した
今さら確かめる方法などないのだから政府は簡単に戸籍を作ってくれた
だからこそ今の『私』が存在することができることになった
「バスに乗ったらすぐに新しく借りた家に向かわないと」
市内のアパートに私は家を借りている
生活費は国から生活保護費をもらう形で受け取っている
私には『親族』がいない孤児であると申請しているからだ
この街に移住をしたいと申請を出したのは1か月前である
申請理由は第2東京市は住みにくいし生活費もかなりかかると
実際のところ第三新東京市の方も少し物価が安い
借りた家の家賃もかなり安い。それほど広くないということもあるのだが
それでも第二東京市より生活はしやすい。
『僕』であった頃はこの街に住んでいたのだから
バス停に到着するとすぐにバスがやってきた
私はそれに乗り込むとバスは第三新東京市立第壱中学校の近くに借りているアパートに向かった
もう使徒が来ることはない。それでもこの街にはまだ様々な『仕掛け』が残されている
『あの時』と同じである。まだ戦いから切り離されていないわけではないようだ