しかし彼が教室を退室する直前に私は思わず彼に質問をしてしまった
「あなたは碇シンジ君という人とはどういう関係なの?」
私は普通の反応をしたつもりでいたが彼は明らかに『私』のことを『僕』であると疑っている
どこかで何かを感じてるのかもしれない
「僕は彼にもう1度でもいいので会いたいだけなんです」
私はなぜ『碇シンジ君』と話をしたいのかと質問をする
この質問に回答次第で針路が大きく動くかもしれないだけに慎重な対応が必要である
『僕』のことがばれていなければそれで良いのだが疑っているから『私』に『僕』に関する質問をしてきたはず
「僕は彼に最大の不幸なことを押し付けてしまったんです。でもシンジ君にチャンスをもらえた」
「そう。残念だけど私は何も知らないの。碇シンジ君ってネルフが探していると噂では聞いているけど」
私には関係のないことだからというと彼は3年B組から退室していった
何か嫌な予感をしてきた。自宅まで『強襲』してこなければいいのだが
今さら彼らと付き合いたいとは思わない
『私』は『僕』ではないのだから。もう私は1人でも寂しくない。
孤独を愛する人間に生まれ変わったと思っている。今はの話であるが
「トラブルになることは避けたいわね」
今の状況ではどうなるかは全く予測できない
今後の私の生活に干渉されることは嫌である事もまた事実である
最悪の大惨事になる前に止める方法を考えておくことが求められる
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3年A組
「あんたがこんなに早く学校に来ているなんて驚きね。明日は大雨でも降るかもしれないわね」
僕はさっそくアスカさんから嫌味を言われることになってしまった
確かに今日はいつもに比べると早めに通学時間である
だがこれもすべては真実を確かめるためには必要な事であったのだ
今回の転校生の話は以前からうわさで聞いていた。
写真をあるルートで手に入れた時に僕はとっさにシンジ君の生まれ変わりではないかと感じるほどに似ていた
この話はまだ僕と一部のネルフ幹部しか知らない
もちろんリツコさんに頼んで指紋の鑑定までしてもらったがシンジ君の物とは一致しない
つまりただの他人の空似という事になるのかもしれないが
僕は彼女がシンジ君である可能性はかなり高いと考えていた
「そういえばミサトから聞いたわよ。あんたが何かを嗅ぎまわっているって」
何をしているのよとアスカさんに聞かれたが今はとても相談できる状況ではない
彼女に話したらすぐに真実を確かめるための行動をすることは間違いない
そうなれば真相究明のチャンスを失うかもしれないのだ
リスクは背負うのは危険すぎる