3年B組にも多くの生徒が登校してきた
ほとんどの人が私の顔を見てだれなのかと質問しようか悩んでいる様子だと感じた
別に自分から宣伝するつもりはないので何も話すことはなくただ窓の外を眺めていた
のんびりと窓の向こうを見る。平和な街であり今のこの世界
安寧があるのとその逆に戦争のような状況のところもある
平和と戦争は常にどこでもあるものである
私は平和を願っているのだが、『神様の僕』が手を出していい領域は限定される
最後に解決するのには人間なのだ。法律というもので裁かれなければならない
人が生きる故に存在する法だ。神様が好き勝手に処罰を下すことは越権行為になる
通常の状況ではの話だが。もし私に災いが降り注ぎそうな時は非情な手段に出ることも想定している
「あの~。転校生ですか?」
1人の女子中学生が話しかけてきた
私はつい先日に引っ越してきたばかりなのでわからないことが多いと思いますがよろしくお願いしますと
そのように回答した。いつまでも空気が重いのは少し嫌なので
「初めまして。私はルミナ・アカネです。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。水川カオリといいます」
その後、ほかのクラスメイトになる生徒とあいさつをした
1年間という短期的な暮らしであるが、それでもこれから長い期間にわたって私は世界を見ていく
この世界がどのような方向に向かって歩むことになるのか
それを慎重に見極めることが求められる。そのために私は『神様の権限』を得たのだから
「平等であり続けることを願うってわがままね」
いよいよ朝礼の時間を迎えると蒼崎先生が入ってきた
先生は私のことを呼ぶと自己紹介をその場で簡単にするように言った
「水川カオリです。第2東京市に住んでいましたが、こちらに引っ越してきました。よろしくお願いします」
「水川カオリさんは転入テストで全教科90点以上の優秀な生徒です。皆さんも受験を控えていることを忘れないように」
蒼崎先生は第2東京市でこちらに転校する前のテストの成績をこれから同級生になる生徒に伝えた。
私としては伝えてほしくない情報ではある。テストの成績だけで人生が決まるわけではない
時には運も重要になってくるのだ。こればかりは成績では図ることができないことでもある
すべてはまさに私でも想像できない運任せの時もある
たとえ私が『神様』であったとしても、どうすることもできない状況に追い込まれることも存在する
そんなことにならない方を私は望んでいる
私の役割はこの世界の今後の歩みを長い時間をかけて見守っていくことである
そのために存在しているのだから