朝礼が終わると授業が始まった。
私としては退屈な時間だがそれでも勉強に集中しようと努力していた
授業の内容は私は『神様』なのだから勉強しなくてもわかってしまうからだ
私は世界中の人間の誰よりも知識を持っている
それが『観察者』として必要な事であることはよくわかっている
『観察者』。これはこの世界の進む道を見守り続ける番人のような存在である
必要であれば私は介入することも必要かもしれないけど、できることならそういうことはしたくない
世界が進む道を私はずっと見守っていく。世界が壊れそうになった時は粛清をするかもしれない
そこまでの事態になる前に私は見守り続けることが求められるのだから
今は変革が始まったばかりの世界の流れである
何処に向かうかは私でも予測することはできない
ある程度、人が選んだ選択肢を見ないと進む先を断定することはできない
「本当に大変」
私は授業をしっかりと聞きながらいろいろと考えていた
そして午前中の授業が終了して、昼休みの時間を迎えた
私は朝のこの学校に来る前に買ってきたお弁当を食べることにした
お弁当と言っても簡単なメニューなのでさらにサンドイッチも購入していた
お弁当を持って私は屋上で食べることにした
教室だとうるさい空間なので落ち着かない
屋上に向かうために教室から出ようとすると同級生に一緒に食べないと提案されたけど、
私は他の人と約束があるのでと小さなうそをついて教室を出て屋上に向かった
今日の天気は晴天なので太陽光がよくあり、風もある程度吹いていたので過ごしやすい状態だった
私はのんびりとお弁当を食べ始めた
ここなら邪魔されることはないだろうと思っていたのだが嫌な気配が接近してきたのを察知した
それは『僕』のころの『友人』である
「面倒なことばかり起きるわ」
私がお弁当を食べ終わってサンドイッチを食べようとした時に彼らが屋上に上がってきた
惣流アスカさんと碇レイさんと渚カオル君たちだ。アスカさんとレイさんは私の方を何回か見てきた
私は知らなふりをしていた。
誰が好き好んでトランプで言うところのジョーカーのカードを取りたいと思うはずがない
今は面倒なことを避けることが最適な行動である
アスカとレイが私を見た時、かなり驚いていた
『僕』とよく似ているからもしかしてと思ったのかもしれないが今は『私』は女子である
制服もアスカたちと同じものを着用しているので私のことを男と認識することはない
話しかけてくることがないところを見ると私のことをまだ探りを入れるつもりはないのだろう
仮に血縁関係の検査のためにDNA鑑定されても私が碇シンジと同じ物とは一致しない
血縁関係者である碇ユイと碇ゲンドウと照合しても血縁関係は否定される
つまりばれることはないという事である
「そろそろ教室に戻りましょう」
サンドイッチを食べ終わると私はすぐに屋上から避難した
彼らと接触したくないからだ