そろそろ下校時間を迎える。私は帰宅のための準備をしていた
今さら彼らと友人関係になるつもりはない。
私にとって重要なのは私が自ら将来の道を切り開くことだ
誰かに誘導されたものではなく、自らが決断して選択した歩みを進んでいく
他者から見たら愚かに見えるかもしれない道を選ぶことになるかもしれないが
それでも私自身で決めた道なら不満はない
「図書室の鍵は私が返却しますので」
私の言葉を受けて彼らは帰宅準備を始めた
図書室の鍵を借りたのがこの私なのだから返却も私が行う必要がある
第三者に任せるわけにはいかないのだから
全員が帰宅準備を終えるまで待つ。
彼らが室外に出たのを確認して部屋の窓の鍵などもしっかり施錠されているのも確認。
ようやく図書室のドアの鍵を施錠した。その鍵を職員室に返却すると私は自宅に向かった
だが尾行されていることを感じたので、念のため少し寄り道をすることにした
下校に使う道のそばにあるスーパーに立ち寄った
ここなら怪しまれることなく尾行者の確認ができる
買い物をしているような行動をしながら尾行者を確認すると店外にサングラスをかけた男が複数
携帯電話で何か話をしていた。誰がどう見ても怪しいと言っているようなものである
「ネルフ側の尾行か。それともただの確認か」
私のことを怪しんでいることはわかっている
あの『連絡』があったくらいなのだから
朝に職員室で蒼崎先生から受け取った要請書
ネルフからのエヴァンゲリオンのシンクロテストの要請である
私が断ったから何か隠し事をしているのではないかと怪しんでいるのかもしれない
それに私のこの姿が彼らにとって興味を引いたのか
『碇シンジ』の姿と似ているという。可能性は否定できない以上警戒は必要である
「いやな事ばかりがあるわね」
そんなことは覚悟していたが。来て早々にこれだけの行動を起こすとは驚きの速さであるが
何としても平和な人生を過ごすためには、邪魔する者は振り払う必要がある
勿論どんなに大きな組織であっても私の歩む道を妨害するなら、徹底的に喧嘩をしても問題ない
それぐらいの覚悟がなければこの街に戻るという決断をするはずがない
今ごろネルフの幹部たちは『私』と『僕』の関係性を調べているはず
どんなに調べても何も良い結果は出ない。むしろ逆の方に作用するだけであることにいつ気が付くか
何も関係性を見つけることができないことに早く気が付いてほしいものである
そうなれば私のこの街での生活は快適になるはずなのだが
「まぁいいわ。のんびりと相手にするにはちょうどいい」
たまには本気でいたずらなんてことをしてみるのも良いかもしれないしと、
私は少し悪巧みを考えていた