スーパーで食材の買い物を終えると私はこれから帰る道のりにとても苦労することになると察した

「ネルフ関係から監視を受けるのは好きじゃないわね」

私はそんなことを呟きながら自宅であるアパートに向かっていた
今回のことでわかったことはネルフは私のことを疑っている
それだけでなく、何か別の思惑があるのかもしれない
最悪のシナリオを想定する必要がある。
ネルフが私に対してどうやって強硬手段を使ってくるかは全く予測することができない
酷い目に合うことは避けたいがエヴァパイロットになるつもりは全くない
それどころかネルフ関係者と接触するつもりもない
何が何でも連中の思惑に乗るつもりはないのだから

「今さら何を考えているのかわからないのは少し怖いけど」

自宅アパートに向かって歩いているともう1人の人物が現れた

「すまないね。道を教えてほしいのだけどいいかな?」

「私はこの街に移住してきたばかりなのですみませんが、他の人に聞いていただいたほうが良いと思います」

質問をしてきたのは加持さんだった。
ネルフが本気に私に接触してきたのかもしれない可能性はかなり高い
できればこんな状況になることは嫌だったが逃れるのはかなり難しい

「そうなのかい?ごめんね。急に道を聞いて」

「私もスマホを使って位置情報を探りながら帰宅しているので」

嘘は言っていない。私の手元には買い物袋とスマートフォンがある
地図ソフトを立ち上げているので言い訳としては上出来な部類に入るはず

「すまないね。他の人をあたってみるよ」

「お役に立てずすみません」

加持さんは私と離れて行った。だが監視をされているのはわかっている。
加持さんは私の探りに来たのだろう。私に『碇シンジ』の面影を感じて
どんなことをされてもばれることはないので心配することはないが
強硬手段に出られると少し面倒なことになる

「本当によくわからないわね」

私は少し愚痴をこぼすかのようにそう呟くと自宅アパートに向かった
正直なところ監視されているのがわかっているというのは気持ちの良いものではない
できればガードを外してくれた方が安心してゆっくりとできるのだが
本当にトラブルが来ることは覚悟してこの街に移住してきたけどかなり攻撃的なアクションが多い
ネルフがどこまで仕掛けてくるかは全く予測できないことは仕方がない
できるだけ早急に問題解決に動くために対応する

「とりあえず帰ってきたわね」

私は自宅アパートに帰ってきた時にある事に気が付いた
透明なセロハンテープでドアが開けられたかがわかるように目印をしていたのだが
その目印が外れていた。つまり誰かが侵入したことを示している
もしくは風で外れたのかもしれないがここは最悪の展開を想定しておくほうが良い
私は慎重にドアのカギを取り出すとアパートのドアカギを解錠した