中学校に無事に到着すると生徒はまだ誰も登校していなかった
職員室で教室のドアの鍵を借りるとそれを持って教室に向かった

「今のところは手を出してこないわね」

もしかしたらという考えはあったのだが予想に反して違ったようだ
それはそれで良い事であるが
最悪の大惨事になることだけは避けておきたいというのは当たり前の考えである
できることなら安全重視の生活を送りたいところである
問題が拡大する前に対応できるならそうしておきたい

「とりあえず黒板の掃除をしておきましょう」

私は本来ならクラス委員長がする仕事をすることにした
このまま何もしないで1人で待っていても退屈なだけなのだから仕方がない
のんびりしていると落ち着かないので、何か作業をして少しでも気を紛らわしておいたほうが良い
これからどんなことが起きるのか全く想像することもできないし、予測することも難しい
世の中の流れというのはまさに天気のようにいつ何がどうなるかわからないのだから
晴れていると思ったら突然の大雨という展開もあり得るのだから

「本当にこれじゃ私って人の仕事を奪っている悪い女ね」

嫌われないと良いけどと主ながら黒板を清掃していた
のんびりと作業をしていると生徒の登校時間を迎えた。次々と生徒がクラスに入ってきた。
私は黒板の掃除を終えると教室の自分の席に座ってのんびりとグラウンドを見ていた。
朝に運動部の朝練をする生徒も見つけることができた
私には部活は興味がないのでのんびりと帰宅部にすることになる

「本当に平和な街ね」

あの頃とは大きく異なる。
あの時代はいつ使徒が襲ってくるかわからないという状況だった
いつ誰が死ぬかも予測することはできない
だが今は違う。もうこの世界に使徒は現れない
かつてのような戦争は起きることはない。それでも人は争いの種を見つけようとする
些細な事であってもその争いの種を見つけては戦い続けるのだから
それが人の生きる道であると言えばそこまでの話なのかもしれない
平和を愛することができない生物なのだ。
きっとどれだけ世界中の幸福と交換すると提案しても争いを続ける道を選ぶであろう
そういうものなのだから仕方がないと言えばそこまでの話なのである

「それにしてもこれからの毎日が楽しみね」

いつネルフ側が本格的に私に手を出してくるか
予測ができないことが私にとっては楽しくて仕方がなかった
仮に本格的に手を出してきたならこちらも徹底抗戦をするまでである
先制攻撃はしないが、自衛のために専守防衛はさせてもらうつもりは十分理解している