私は第二東京市で中学校に通っていた時のブレザーを着用していた
第3新東京市立第壱中学校の女子中学生の制服がどのようなものであるかは覚えているのは当たり前だ
再び彼女たちと再会することになるなんて、私も自分から火薬庫に突入するのと変わらない
彼女たちが今の『私』の姿を見たらどう反応をするかは少し興味はあるが
面倒ごとが増えるだけであることは間違いないというのは確信している

「早朝だけに人が少ない」

まだ学校の登校時間ではないこともあって街は静かであった
まるで嵐の前の静けさのような状態と言えるかもしれない
これからとんでもない大嵐が吹き荒れる
それだけは間違いない
それを覚悟してこの街に戻ってきたのだから仕方がない」
もう戻る道は選ぶことはない。退路がない以上、前に向かって進み続けるしか道はない

「それにしても緊張するわね」

実際に『彼ら』と『会った』時に冷静な対応ができるか、
あまり自信がないが完璧に演じ切って見せる
もう『私』は『僕』ではないのだから
過去は捨てたつもりでこれから生きていくつもりでいる
そんなことを考えながら歩いていると第3新東京市立第壱中学校の校門前に到着した
私は校門前にいた警備員に事情を説明した。すぐに職員室に行く方法を教えてもらった。
そんなことは必要はないのだが、今の『私』には必要な情報である
ありがとうございますとお礼を言うと言われた通りの経路を通り職員室に向かった
まだ早朝ということもあり生徒は誰もいない。静かなものである

「静かです」

思わずつぶやいてしまった
だけど現実には本当に静かであるのだから仕方がない

「失礼します」

職員室のドアをノックしてはいるとすでに何人かの先生が出勤していた
私の担任になる男性先生が近づいてくると挨拶をした。

「初めまして。3年B組の担任をしている蒼崎マモルです。朝早くに本当に申し訳ないね」

早速だけど制服が届いているから着替えてくれるかなと
新品のこの中学校の制服が入っている箱を手渡しでいただいた

「着替えは女性用更衣室があるから」

今はそこには誰もいないからそこで着替えてもらえるかなという話であった
私はわかりましたと言うと箱を持って着替えをするために女性用更衣室に向かった
そこで制服をブレザーからこの中学校の制服に着替えた
着替えを終えると私は思わず鏡を見てため息をついてしまった
あまり制服が似合っていないように感じたからである

「とりあえず先生のところに戻ろう」

私は着替えが終わると先ほどまで着用していたブレザーを綺麗にたたむと箱に入れて更衣室を出て職員室に戻った