私の名前は相葉ユウ
海岸の町で生活している人間だ。昔は武器密売や戦闘員などをしていたが
今ではこの町でかつて稼いだ金をもって真っ当な道に戻った
そして今は私は写真家となっていた。
ただし、最近ある顧客から銃器を売ってほしいと頼まれた
今でももちろんルートがないわけではないが。一度真っ当な道に戻った人間だ
しかし、その人物、正確には女性からの頼みに応じてしまった
どうやってお金を貯めたのか、その女性は私に数万円を持ってきた
最初は断ろうとしたが、どうしても欲しいと強い頼みを断れず
銃を調達した。そしてその銃の使い方を教えた
私が住んでいる家の地下には射撃訓練用の設備があった
そこで彼女は何度も射撃訓練した。さらに彼女は戦闘術も教えてほしいとなんで来た
何処で聞きつけたのかわからないが、私が武闘派であったことを知ったようだった
怪我をするからやめるように諭すが、またお金を持ってきた
私はそれには手を付けなかったが、護身術のいくつかを教えた
さらに敵を察知する事の方法についても教育した
まるでかつていた組織の上官のようだった。
彼女は呑み込みが早く、さまざまな訓練にも耐えてきた
私は彼女を1流の女性兵士に育て上げてしまった
それは自分にとって最悪な事をしてしまったと感じている
彼女には似合わないからだ。平和で静かに暮らしている事の方が彼女らしい
そのためにも私は彼女を見守り続けようと思う
この海岸の町で平和に暮らしてくことを
私は毎日海岸で写真を撮っている。
被写体はいろいろだが、平和に過ごしている住民
また海岸にユウをバックに立たずむ彼女の写真
それが最も美しく感じる
まるで女神を見ているかのような写真だ
しかし彼女はそのことを喜んでいない
彼女はいつも言っている。私にはそんな資格はないと
むしろ悲しみの表情ばかりを浮かべている
まるで何かの裁きを受けているかのように
彼女の感情を私は理解できない。当然と言えば当然だ
人は個人によって違うのだから。
彼女は私に言った

「私は罪の裁きを受けている」

そう言うと彼女は悲壮感漂う表情を浮かべながら浜辺に座っている
いつもの風景だが、彼女にはあまり感情を表すことはない
ただ、生きているという感じだ。まるでお人形のように
彼女は人として生きていても、その生き方はまるでかごの鳥のような生き方だった
私は何度か、彼女と一緒に買い出しいったが。
彼女は何の意思もなくただ私の後をついていくひな鳥のような存在だ
少しでも力を入れてしまえば壊れてしまうほど希薄のような関係だ
そこに居る事を忘れてしまいそうなくらい存在が希薄
彼女は海岸の砂浜で鳥たちと遊ぶのが大好きだ
鳥用なのかどうかわからないが。彼女は首に笛をいつもぶら下げている
それを吹いて鳥たちとコミュニケーションを取っているように見える
私は今日も海岸の砂浜に行って風景写真を取りに行くとした

「今日はどんな写真が取れるか楽しみだね」

私はそう言うと今日も自宅から車を走りださせて撮影に行った