私の名前は水川レナ。
この海岸の町の旅館の経営者でもあり、カオリの母親だ
私の娘は誰からもみても美しいと思われる。それはあの髪の影響だろう
白銀色の髪の影響だろう。娘に会いたいがために旅館に泊まりに来る人もいる
娘はそんな事は一切望んでいない。むしろその反対だ。
娘は注目されることをひどく嫌っている。
娘の部屋はお客が普段は使わない別館に配置されている
そのため、静かな生活を送る事が出来ていた
しかし、最近になってその生活は大きく変わった
ネルフが絡んできているからだ。特務機関ネルフ
彼らは私の娘にとっては目の上のたんこぶでしかない
私の娘の大事な人生をぼろぼろにしている
つい最近も、ネルフとの衝突で大きなダメージがあった。
心理的な面での話だが。そのおかげで娘は大きく傷ついた
私達の旅館の従業員全員が私の娘の姉妹のような関係だ
彼らも私の娘の事を心配している。それでも娘は傷ついた。
今は私の旅館で静かに暮らしている。
娘は自分を守るために凶器に手を出した
私はそのことについては納得していないが娘がそれで安心するなら
それはそれで良いかもしれないと思った。
少し過激な意見ではあるが。
それでも助かれば私としては良いニュースだ
そしてもう1人。私はある人物と密接にかかわっている事に好意を抱いていた
相葉ユウさん。彼もまた優秀な男だ。
瞬時に状況を理解して娘のためならどんなことでもしてくれる
娘を助けるには最も必要な人でもある
私が聞いたネルフの『真実』
それを聞いた時私は驚いた
まさか世の中にそんな裏事情があるとは
それを証明したのが相葉ユウさんだ。彼が元その機関の関係者と知った時
初めは娘から遠ざけようとしたが彼の真摯な対応に
次第に距離が近づいてきた。
そして私は彼とカオリとの関係を受け入れた
世の中には理解できない関係かもしれないが
銃でつながっている関係。まるでそれは戦場にいるかのように感じる
私にとって、娘は最高の宝物だ。これ以上惜しいものがないくらいに
それを考えればネルフの事を許すことができない。

「平和に暮らせると良いわね」

私はいつも通り旅館の従業員に頑張るように言いながらもカオリの事を考えている
今日も海岸に歩いて向かっている。あと30分もすれば帰ってくるだろう
そうしたら最高のおもてなしをしてあげようと思う
今日は『カオリ』にとって特別な日だ。
あの子がこの旅館に来た日。そして水川カオリになった初めての日でもある
言ってみれば誕生日という事だ。第2の人生の