翌日、私はいつも通り目が覚めた。自分の部屋で。いつものように
まるで昨日の出来事が嘘のように、感じることができた
布団を片付けると、今日は残念ながら雲が多い1日になりそうだ。そのため布団は干す事はできないだろう
とりあえず、私は食堂に行く事にした。部屋から出るとユウさんも出てきた。

「おはよう。カオリちゃん」

「おはようございます。ユウさん」

これから朝食かなと聞いてきたので私ははいと答えた。一緒に食べに行きましょうと答えた
廊下を歩きながら、わたしとユウさんはおしゃべりを楽しんでいった。

「それで、今日はどうするのかな?」

「この天気ですしね。今日は部屋で1日にのんびりとしています」

昨日の疲れもまだ残っていますしと答えた。確かにその通り。
まだ昨日の疲れが心のどこかで残っているのを感じていた。
だから今日は自室でゆっくりするつもりだった。たまにはそういう日も良い
それに今日は天気も悪いし外出するわけにもいかない。。その時私の携帯電話に着信が入ってきた
知らない番号からだったが私は出る事にした。後にそれを私は後悔することになるが

「はい。何ですか?」

『元気そうだね。カオリさん』

その声でせっかくの楽しい予定と気分が台無しになるのをすぐにわかった

「どういうつもりかしら?」

『君に1つ情報を届けようと思ってね。ネルフは君への手出しを禁じた。ただし聞き分けの良い人物だけではないけど』

「何が狙いなの?」

『僕はただ君に幸せになってもらいたいだけだよ。それでその筆頭がアスカやレイだよ。彼女たちは必死になっている。君に会おうとね』

どうやらまだあきらめていないようだ。私はもう彼女たちと関わるつもりは全くないのだが
諦めきれないのが人間のサガなのだろう。どんなに遠くに離れてしまっても近づいていたい
私はもう遠くに離れておきたいのだが。彼女たちは違うようだ

「ならこう伝えてください。もう、会う事は無いでしょう。でも1つだけ。昔は好きだったと。今はもう許せないけどともね」

『本当にそう伝えても良いのかい?ますます君に会おうとするよ。きっとね』

「過去は過去。今は今です。それに、私はもう碇シンジではありません。それだけは紛れもない事実として受け止めてもらうしかない」

そうだ。私はもう碇シンジではない。この町に住んでいる女性に過ぎない。あの頃の僕はもう存在しないのだから
私はこの町で生きていくだけなのだから。その後彼は伝えておくよと言うと通話が終了した
でもきっと、彼女たちとどこかで会うとことになることは分かっていたのかもしれない
これがその予兆であることもこの時気づいていおくべきだったのだろう

「カオリちゃん。何かトラブルかな?」

ユウさんの質問に私は大丈夫ですよと言うと一緒に食堂に向かった