第三新東京市立の第3新東京大学に入学を目指すために私はあの町から離れる事になった
少し寂しさを感じている。ずっと今までは大切な家族である『両親』と一緒に住んでいた
それに旅館で一緒に住んでいるたくさんの『家族』とも離れたから余計に
第三新東京市に引っ越しをした時、私はユウさんと一緒に同棲することにした
私とユウさんとの関係を知らない人から見たら私はどう見られているのか少し心配していたが
ユウさんは守るには一緒に住む方が安全だよと言われて、少し嬉しさを感じていた
私は必要とされているということに。海岸の町から離れてしまったけど
ユウさんと一緒に住んでいることで安心感を得ることができていた

「でも、少し家賃が高い物件だと思うのですが」

私は朝ごはんとして目玉焼きを作りながらそんなことを考えていた
ユウさんと一緒に住んでいるマンションは1階の正面玄関にオートロックがある
簡単に入る事はできないようになっているセキュリティが厳しいマンションだ。
ちなみに私とユウさんが一緒に住んでいるマンションの部屋の鍵は私とユウさん以外には
ルミナさんしかもっていない。もしもの場合に備えて対応しているのだ

「おはよう。カオリちゃん。ここの生活はどう?」

ユウさんは自室から出てくると私に慣れてきたかなと言った感じで質問してきた
私はまだ少し慣れていないですけど、ユウさんと一緒なので安心できますと答えた
親しい間にも礼儀ありということで、私とユウさんの寝室は別だ
ちなみに私はいつもベッドのそばに小さなリュックサックを置いている
そこにはもしも襲ってくるような人を撃退するために銃が入っている
ただルミナさんはここではそんなものは必要はないと思うけどと言っていた
ルミナさんの家は私達が住んでいる部屋の隣である
だからこの街に戻ってきたからは朝ごはんと夕食は、
私とユウさんとルミナさんの3人と食べるのが当たり前になっている
ルミナさんは私とユウさんが一緒の家に住んでいて間違いを起こしたらどうするか心配なのと
ユウさんは僕は私を襲うような人間だと思われるような行動はしてきたことはないと反論していた
私は2人の言い合いを見ながら、こんなことを思った。
ルミナさんがまるで私のこの街でのお母さんをしてくれているように感じられたから

「今日は目玉焼きみたいだね」

「嫌いでした?」

「そんなことはないよ。それにカオリちゃんの手料理をごちそうになれるのに文句はないよ」

まるで夫婦の会話をしているように感じて、ユウさんは恥ずかしくないのかと私は思ってしまった。
私は少し恥ずかしかったけど、反論はしなかった。そこに玄関のチャイムが鳴った

「ルミナさんが来たみたいだね」

ユウさんはドアを開ける必要がないことは分かっているので、
私がいるキッチンスペースに来ると食器棚からお皿を出し始めた
ルミナさんは鍵を持っているのでドアロックを解錠して入ってきた

「朝から2人ともまるで夫婦みたいよ」

一緒に朝食の用意をしている光景を見てルミナさんは率直な感想を言った
私は恥ずかしさでいっぱいだった

「ルミナさん!朝食を抜きますよ!」

思わず私は恥ずかしくて大きな声を出してしまった
ルミナさんはさらにからかうようにこう言ってきた。ますます夫婦よと。
確かにそう見えるのかもしれないけど、言われると誰だって恥ずかしい

「今日の朝ごはんは目玉焼きみたいね。毎日違う朝食のメニューでお出迎えしてくれるからうれしいわ」

私がさらに恥ずかしくて顔が赤くなりそうだった。
反論しようとした時、ユウさんがルミナさんを止めてくれた

「ルミナさん。カオリちゃんをからかうのはやめておいた方が良いよ」