私はいつでも自分を守るために銃を使う覚悟もできていた
それに私がいた影響を受けて他の誰かが傷つくことは認められない
だから私は自分を守るために必要なのだ

「カオリ。あなたはどう進むつもりなの?」

「私は前を見ていく。ここでの出来事をなかった事にはできない。でもそれを糧にして前に」

ルミナさんは私の言葉を聞いて本当に変わったわねと言った

「急激な変化をもたらしたのは誰が大きく影響しているのかしら?」

「それは分かりません。ただネルフと直接やりあうことがなくなった。それが大きいのかもしれません」

でもそれは表面的な事で裏で何を考えているかわからない連中もいる
特に『僕』との関係が深かった者は余計に

「あなたのその銃が誰かを傷つけることにならなければ良いけど」

私はルミナさんに同じ意見ですけど、時には非情な判断を求められる時もあると答えた
その言葉にルミナさんは同意した。時には非情な方法を取らなければならない

「ルミナさんは私の事をどう思っているんですか?」

「どういう意味かしら?」

「ルミナさんはあの海岸の町から私が出る事を止めようとした。なのに突然針路を変えた」

まるで風が吹いている向きが分かるのと同じように
彼女がどうして私の事をこんなに簡単に受け入れたのか
それが知りたかった。

「私はあなたを守るのが仕事だけど、あの町でずっと束縛という名の監禁されるのは嫌いでしょ?」

「それは否定しません」

「彼のことに関してある程度信頼できることが確認できたから認めたのよ」

本当だったら同居はさせたくなかったけどと

「私ってユウさんには魅力はないと思うんですけど?」

ユウさんとはもう海岸の町でずっと仲良くしてきた。
彼が深い関係を求める事はないことは付き合いの長さからもう理解している

「男と女の中はある日、突然芽生える物よ。私が同居すると言ったのに女性同士で何かあったらどうするなんて」

ルミナさんもユウさんも、お互い意地っ張りなのかもしれない
2人とも守ってくれるのは嬉しいけど、少しは距離を置いた方が良いかもしれない
できる事なら私は喧嘩をしてほしくない。だから私は2人にあることを提案した
第三新東京市で住むときに私とユウさんは同居。ルミナさんはすぐ近くに住む
私が1人だとルミナさんとユウさんは心配。私とルミナさんが同居だとユウさんに危険が及ぶかもしれない
ユウさんの過去を『ネタ』にいろいろと強要されるかもしれない。私と同居していればすぐに相談できる
いろいろと状況を考慮した結果がこうなった

「もしかしてルミナさんは私とそういう事をするのはお好みなんですか?」

「カオリ、私はあなたと一線を越えるつもりはないわ。あなたが求めるなら私は叶えてあげるけど」

でも魅力的な男性と恋をするつもりはない。ルミナさんは仕事が命なのよと
どこまで本当なのか気になるところではあるが

「ここに来ると昔の事を思い出すんです。私が行った事は正しいのか」

そう、初めて『僕』がこの街を守ったと感じられた時だ
今はあの時とは状況が全く異なる。今は大学生になるために頑張っている
ただ周囲の空気に流されていた頃とは違って、私が自分ですべてを決める人生になった