私は展望台から自宅であるマンションにルミナさんと一緒に戻った
私とルミナさんが自宅マンションの部屋に戻るとユウさんがお昼を作っていた
ちなみにメニューはパスタだった。

「ユウさん。料理は上手だったんですか?」

「海岸の町で1人暮らしをしていたら、海を見ながらおいしい料理を食べたいのはわかるよね?」

確かにそうだ。1人暮らしとはいえ、いろいろな料理を食べたいと思うのは当然かもしれない
でもユウさんは男性だったから、こんなに料理が上手いなんて知らなかった

「そうですけど。かなり本格的ですね」

「もしかしてカオリちゃんは僕はお昼は簡単なもので済ましていると思っていたのかな」

「それは・・・」

私は思わず答えに詰まると後ろにいたルミナさんが女性をからかうのは良い趣味とは言えないわよと

「カオリちゃんがいろいろと表情を変えるから少しね」

意外な一面が見れて楽しいよとユウさんは言った

「ユウさんって意外と意地悪ですね」

ユウさんは誉め言葉だと思っておくよと言うとランチを食べようと言った
私とルミナさんとユウさんはイスに座るとパスタを食べる事にした

「お散歩はどうだったかな?」

「ちょっと思わぬハプニングがあったことを除けば問題ないわ」

ルミナさんは渚カオルの事をそう表現した
ユウさんはそれは大変だったねと答えた

「そういえば、あなたは第三新東京市立大学の警備部門への就職が決まったみたいね」

どういうコネを使ったのかぜひ知りたいわねとルミナさんはユウさんに言った
私もその情報は今、初めて知った。でもさすがユウさんだとも思った
常に2歩先を読んでいるかのように行動しているからだ

「素早い動きですね」

私の言葉にユウさんは私を守るために一緒に過ごせるようにいろいろと用意しただけだよと

「カオリちゃんを守るためにはいろいろと利用できるものは使わないとね」

その言葉に私はユウさんにすごく迷惑をかけて申し訳なかった
でもルミナさんはある事を懸念して忠告するかのような発言をした

「それってネルフに協力するって意味じゃないでしょうね?」

ユウさんが私を監視するためにネルフとチームを組んだのではないかと疑ったみたい
でもそれは真っ先にユウさんは否定した。大学の警備部門に就職手続きにある人物が絡んでいると
それはルミナさんの上司である人を通しているからだ

「僕はルミナさんの上司に頼んだんだよ。カオリちゃんの警備のためにも必要だと訴えて」

つまりユウさんはルミナさんが所属している監察局の局長に直談判したということだ
本当にすごい動きの早さである

「局長が?でもそんな話は私に何も」

「僕が口止めをしておいたんだよ。ルミナさんは事の成り行きを知ったらいろいろと邪魔してくるはずだからってね」

「確かにあなたが大学の警備スタッフに入る事について、すぐに認める事はできないかもしれないけど」

相談くらいしてくれても良いでしとルミナさんは言った
ユウさんは君が驚くような顔を見てみたいと思ってねと言った
誰もが私のために助けてくれている。迷惑をかけていると言えばそうなのかもしれない
私はユウさんにもルミナさんにも、迷惑をかける事はできれば避けたいと思っていた
だって私は疫病神のような存在なのだから。迷惑をかけるのは申し訳ないから