夕食を食べ終わた私達は今日の夕食はユウさんが作ってくれたので私は洗い物をすることにした
そういう風に当番制に決めた。お互い平等が一番だから
ユウさんはリビングのソファでテレビを見ていた

「平和だね」

ユウさんはそう呟いた。私は静かな雰囲気は嫌いですかと質問した

「かつての事を考えるとね。違法行為をしてきた罪深き過去は消えない」

自分の体には多くの血という名のシミがある事実は消えないと
どこか悲しい表情をユウさんはしていた。
そんな表情を見ていると私も同じようなものだと考えてしまった
私だって完ぺきではない。どこかを探せば私も血で汚れているのだから

「それは私も同じですよ。ユウさん」

「カオリちゃんに責任はないと思うけど。それに僕たちが犯した罪の重さは一番知っているのはカオリちゃんだよ」

ユウさんはそういうが、それは私も同じである。
『僕』が犯した罪の重さはかなりのものになる
もっと私が利口な方法をしていればあんなことにはならなかったのかもしれない
でもそれはいまさら言ったところでどうにもならない事だ
全ては過去の出来事だ。

「できる事なら私も裁かれるべき存在なのかもしれませんが」

「カオリちゃんは裁かれる立場じゃないよ。君は助け出したのだから。そして万人に平和を促した」

ユウさんは私の『神』のようなメッセージを受け取ったとしても、
人々はそれを受け入れることができない者がいるのは当然であると

「本当に正しかったのか私はいつも疑問を浮かべてしまいます」

「正しいか正しくないか。それを決めるのはそれぞれの個人の考えだと思うよ。ネルフやゼーレは例外だけど」

「ストレートに言うんですね」

ユウさんは遠回しに言われるのは嫌いだと思っているからストレートに言ったつもりだけどと
私も遠回しに言われるのが好きなのか嫌いなのかと質問されたら、ストレートの方が好きです
遠回しに聞かれるといろいろと裏があるのではないかと考えてしまうから
だからこそ堂々と質問してくれた方が私としてはありがたい

「明日の朝から買い物に行きませんか?食料品を買いに行きたいですし」

「僕もそう思っていたよ。そろそろ買いに行った方が良いところだね」

私の提案にユウさんは迷うことなく同意してくれた
1人で買い物に行くのはどこか不安だったので、
この街に再び戻ってからは買い物はユウさんかルミナさんのどちらかと一緒に言っている
私はキッチンで洗い物を終えるとユウさんが座っているリビングのソファに近づいていった
少しイタズラをしてみようと思ったのだ。いつも私がイタズラの獲物にされているのでたまには逆襲をしてみようと

「ユウさん。よかったら一緒に寝ませんか?」

私はユウさんの横に座ってそう言うとイタズラはダメだよと言われてしまった

「それにカオリちゃんを傷ものにしたら僕はルミナさんからどんな目にあわされるかわからないから」

それとも本気で言っているのかなと逆に言われてしまって、私は思わず恥ずかしくなった