ユウさんとルミナさんたちは駆けつけてきた警察官と話をしていた。
私は車に隠れていた。市警察と主な対応をしていたのはルミナさんで、
ユウさんは私のそばから離れることはなかった
私が再度襲われる可能性があるからだとすぐに理解した。

「迷惑ばかりかけてしまって申し訳ないです」

本当に私はある意味では面倒なことを乱発させる人間と言える
私は後部座席のサイドウィンドウを少し開けてユウさんに伝えた

「カオリちゃんは気にしないで。これも君を守るためだと思ったら全力で頑張るから気にしないで」

ユウさんは笑顔で話してくれた。
ルミナさんは監察局から派遣された職員に尾行していた車に乗っていた人物を引き渡した

「やっぱりゼーレ関係ですか?」

私の質問にルミナさんは今の段階では詳細な情報がないから難しいと答えた
仮にゼーレサイドの人間だとしても簡単に自供するはずがない
もしゼーレの関係者であるという事実が露見したら国際司法裁判所に送られる
今はゼーレ関係者はセカンドインパクトや様々な罪状で世界中で警察が捜索している

「私がここにいるせいでしょうか?」

「カオリのせいじゃないわ。悪いのはあそこまで事態を悪化させた彼らよ」

ルミナさんは私に責任はないからと慰めるかのようにやさしく話しかけてくれた
でも時々思うのだ。私に責任が全くないとは言えないのではと
だって私は『神様』としてはいい加減なことをしたことは事実なのだから
世界中はインチキで成り立っていたとしても大本が私であることは事実だ
2人は車内に戻ってくるとジオフロントに向かった

「それにしてもネルフのおひざ元で派手な動きをしてきたわね」

ルミナさんの言葉にユウさんはこちらで探りを入れておくよと話した

「言っておくけどカオリを泣かせるようなことをしたらどんな目にあわすか覚悟はできているでしょうね?」

「心配しないでもらえるかな。ゼーレの内情を知って反ゼーレ側で活動している知り合いが多いから」

「だからと言っても信用しすぎるのも注意しなさい。いくら調教された犬でも飼い主の手を噛むことがあるから」

ルミナさんの言葉にユウさんはもちろんわかっているよと答える
私たちはとりあえずジオフロントに向かった。

「ルミナさん。私たちのあの偽造バッジは」

「局長がうまくしてくれたわ。一応2人は第三新東京市警察の刑事となっているの」

その言葉に私は本当に迷惑ばかりをかけていると申し訳なかった

「それとダッシュボードの中に2人の市警察の身分証が入っているから持っておくように」

ユウさんがダッシュボードを開けるとそこには2つの市警察のバッジが入っていた
市警察の職員なら銃の所有許可を合法的に処理しようというみたいである
少し強引かもしれないけど