買い物を終えると私たちは自宅マンションに向かった
ルミナさんが運転する車で。助手席ではユウさんが私が少し疲れた様子を感じたのか
疲れたのかなと聞いてきた。私はジオフロントに向かう時に起きたトラブルで少し悩んでいた

「本当に今日も静かですね。襲撃事案を別にすると」

私の言葉にユウさんはそうだねと答えた。
ルミナさんはバスでの銃撃さえなければ問題ない普通の1日だけどと
それは事実である。私が襲われたことを除外すると普通の日常である
まったく迷惑なことではあるが、この街に来た時にこういうことに巻き込まれることは覚悟できていた
大きな街なのだから、必ず危険な目に合うことは想像できていた
だって私は『・・・・・』なのだから

「でも大学の登下校はカオリを1人にさせるわけにはいかないから」

ユウさんと一緒に大学に通学するようにとルミナさんが言った
確かに私が1人になったところを襲ってくる可能性はかなり高い

「あなた。わかっていると思うけど、必要ならどんな手段を使ってでも守りなさい」

ルミナさんは多少の越権行為に関してはこちらで処理するからと
越権行為の行使を認めるということは少しの無茶でも情報操作を行うということかもしれない

「そんなことにならないと良いのですが」

「あなたはいろいろと狙われているかもしれないから常に銃の携帯はしておくように」

ルミナさんは少しは自分で自分の身を守れるように対策をしておくようにとのことだ
私はわかりましたと返答した。自分のことは自分で守るつもりでいる
できる事なら私の影響を受ける人たちは最小限にしたい
大切な人に迷惑をかけたくないのだから
私たちは車で無事にマンションに到着すると駐車場に車を駐車。
今日は3人で一緒に夕食を食べることにしたのだ
私はユウさんと一緒に住んでいるマンションの部屋に入ると思わずリビングにあるソファで横になった
なんとなくそうしてみたかっただけ。別に深い理由などがあるわけではない。
ただリラックスというか、ただ単純に横になりたかっただけ

「カオリちゃん。ソファに横になるのは良いけど部屋で着替えた方が良いよ」

ユウさんの言葉に分かりましたと答えて自室に向かうと部屋着に着替えることにした
部屋着と言っても特別な服があるわけではない。自宅で過ごすのに問題がない服です
私が部屋から出るとユウさんがスーパーで買ってきた野菜や調味料をキッチンで片づけていた

「私も手伝います」

私もキッチンに行くと冷蔵庫に必要なものを入れていった
ユウさんは私よりも家庭的なのかもしれないと言えるぐらいに

「カオリちゃんはゆっくり休んで良いよ。買い物で疲れていると思うからね」

それと襲われたことも考えるとゆっくりとしておいた方が良いよと
相変わらずユウさんは心配性なのだ。でもその気持ちはわかる
だから私は抵抗するつもりはなかった。
お任せしますねと言うとリビングのソファに腰かけてテレビを見始めた