本当に静かな生活である。
海岸の町のお母さんとお父さんが一緒に暮らしていた旅館のころと少し違うのはあの町から離れただけ
寂しさを感じてしまうけどユウさんとルミナさんと仲良く過ごしているので少しは安心できている

「本当に平和ですね」

私はソファに座りながらテレビを見ていた。ここではネルフが情報操作を行っている。
私という存在がいることで大切な人に迷惑をかけてしまう
もしくは大切な人が傷つくことになるかもしれない
悲しい思いはしたくない。誰かが苦しむ姿を見たくて話を進めるつもりはない
ただしネルフやゼーレの関係者との接触はこの対象には入らないけど
海岸の町に住んでいる人たちやルミナさんやユウさんも傷ついてほしくない
ルミナさんはネルフが私に接触することはほぼないと言ってくれたけど
心のどこかで不安心を持っていた。絶対に安全ということはあり得ない
必ずどこかでとんでもないことが起きるものである
時には人には想像もできないような大騒動が起きてしまってよくない結末を迎えることに

「ここが私にとっては唯一安心できる場所ですね」

私は思わずそう独り言をつぶやいてしまった
ここが今の私にとって安息な場所であることは事実だから

「カオリちゃん。もし眠たいなら今日はもうベッドで睡眠をとった方が良いよ」

ユウさんの言葉に私はそんなに眠そうな顔をしていますかと質問した

「疲れていることは当たっていると思うよ。晩御飯ができたら起こしに行くから休んできて」

私はわかりましたとユウさんに伝えると自室のベッドで仮眠をとることにした
確かに疲れているのかもしれない。今日の夕食はカレーと決まっている
ユウさんの料理はとても上手だから心配することはない。私が作ると少し味に問題が
私は知識だけならたくさんあるのだけど、実際に料理をするとなると難しいこともある

「私って本当はどう思っているのかな」

私はそんなことを考えながら仮眠に入っていった


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「本当にカオリちゃんは大変だね」

僕はそんなことを思いながら今日の夕食のカレーを作る用意に入った
まずは具材のカットや調味料の準備を行いながら今後のことも考えていた
カオリちゃんはどこにいても狙われることは今日のことで立証された
第三新東京市はネルフのおひざ元だ。
そんなところであっても狙ってくる人物がいることはかなり危険である
そういうことを考えるとカオリちゃんの警護は厳重にしないといけない

『トントン』

玄関ドアがノックされたので僕はインターフォンで誰なのかを確認するとルミナさんだった
ドアロックを開錠するために玄関に向かった。玄関に到着してドアロックを開錠するとルミナさんがいた
何か深刻そうな表情をしていた。

「何かあったのかな?」

「カオリは起きているの?」

今は仮眠中であることを伝えるとルミナさんは1枚の封筒を渡してきた
慎重に封筒の中を確認すると100万円も入っていた

「これはどういう意味かな?」

「あなたに危険なことで仕事をさせたらカオリが狙われるからよ」