あの電話から1時間後。私達は準備を着々と進めていた。
私の腰にはホルスターが装備され、そこにはベレッタM92が装備されている
ユウさんの腰には[ SIG SAUER SP2022 ]が腰のホルスターに装備されている
渚カヲルは後手錠をかけられた状態でベットに腰掛けていた

「ここまでやる必要があるのかい?」

「計画には完璧を尽くす必要があるからね」

玄関ドア部分には爆薬がセットされていた。
私がお願いしたのだ。もしもの場合はみんなまとめてと
ユウさんはそれに賛同してくれた。
私と一緒ならどこまでもと

「私はあなたのことが大嫌いだから手錠をしているのよ」

「そうなのかい。てっきり、そういうのが好きなのかと思ったよ」

カヲルのそんな冗談に私は切れて思わず、ホルスターからベレッタM92を取り出して銃口をカヲルに向けた

「この状況でよく冗談が言えるわね。感心するわ。その根性にね」

さすがの渚カヲルも私の言葉に驚きの表情を浮かべていた
もう少しでトリガーに手がかかりそうになったときにユウさんが止めにかかった

「カオリちゃん、今は抑えて」

その言葉で私は少し頭が冷えたのか、トリガーにかかりそうだった指が離れていった

「余計なことは言わないことをお勧めするわ。今の私はピリピリしてるの」

確かにそのとおりだ。今の私は内心ピリピリしていた。
これから始まるであろう決戦に向けて。
その時、ユウさんの携帯電話がなった
相手はルミナさんからだった
今度はスピーカーフォンにせずにユウさんだけが話していた

「それで状況は・・・・・・・・わかったよ。こっちは来客の準備は完了しているよ」

そういって通話を切った。

「どうやら敵さんは本当に2人きり来るみたいだよ。今ネルフ本部を出たところを確認したそうだよ」

ルミナさんからの状況報告に、いよいよ戦いが迫っていることに私は興奮していた。
なぜかは分からないが、興奮していた。
そんな私を見て、ユウさんが助言をしてきた

「鎮静薬も持ってきているけど、飲むかい?」

私は迷わずはいと返事をした。
今の興奮状態のまま、迎えたら誰がどう見ても危険だった。
私はユウさんから鎮静薬をもらうと飲み込んだ。
すると数十分後にはようやく落ち着きを取り戻した