ユウさんが出て行ってからの10分後、突然玄関のドアがノックされた。
私はとっさに右腰のホルスターにあるベレッタM92を取り出し、銃を構えた

「どうぞ、開いてますよ!」

私が大声で言うと部屋に誰かが入ってきた
私は済みに隠れて様子をうかがっていると、入ってきた人物を見て警戒を解いた

「渚カヲル。もう1度私達の前に現れたら殺すって言わなかったかしら」

「そういわれたのは覚えているよ。でも話をしておきたいことがあってね」

「何かしら、返答しだいであなたの頭に穴が開くことになるけど」

私はベレッタM92を渚カヲルの額に照準を合わせた

「ネルフは今のところ僕を自由にしている。それに携帯電話は碇レイのかばんの忍ばせてきたよ」

つまり発覚するまでは少し時間があるということだ。

「それで話っていうのはなに?」

「君は2人に会ってどうするつもりなんだい?」

「そんなことを決まってるわ。碇ゲンドウと碇ユイした事と同じ事をするだけ。それが碇シンジの遺言だからよ」

そう、私は碇シンジの遺言を実行している遺言実行人に過ぎない。
そこに、銃を構えながら、部屋に入ってきた人物がいた。ユウさんだ

「大丈夫?なにもされてない」

「むしろ私のほうから何かするところでしたよ。それじゃ、話は終わりよ。渚カヲル、もう帰りなさい」

「わかったよ。そうさせてもらうよ」

渚カヲルが部屋から出て行こうとする寸前に私は一言告げた

「もし今日のこと、誰かに話したら、今度こそあなたの命を奪うからそのつもりで。それじゃ、さようなら」

「さようなら、水川カオリさん」

ユウさんはカヲルが部屋が出て行くのを最後まで確認しに行くため、1度外に出て行ったが、もう誰もいなかった

「よかったのかい?彼と話をして」

「良いんです。もし話したら殺すだけです」

「カオリちゃん」

「私の運命がかかっているんですから妥協はできません」

そう、この作戦には私の最後の運命がかかっている。妥協などしていたらこちらが負けてしまう
その後、昼食を食べて、2人でおしゃべりをしながら楽しいひと時を過ごしていた
夕食のときもずっとおしゃべりで時間を潰していた。私達は寝るときは、持ち込んだ寝袋で2人川の字になって寝た