海岸の町の私の部屋
そこが唯一無二の居場所なのだ
ここが帰ってくるべき場所であり、戻ってくる場所なのだ
その事実は変わることはない。これからさきずっと


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僕は彼女の両親と話を進めていた。
話といっても第三新東京市での出来事を話すだけだが。
2人は話を聞いて何か納得したような表情を浮かべていた

「そうですか」

「カオリちゃんにこれを渡しておいてもらえますか」

そういって紙袋を1つ渡した。中身はベレッタM92の9mm口径の弾。
50発分が収められている。必要ないかもしれないが
渡しておいて損はない。

「わかりました。渡しておきます」

お母さんが紙袋を受け取った。
中身は察しがついているのだろう、何も聞かなかった

「それじゃ、僕はこの辺で。もし何かあったらすぐに電話をください」

「わかった。頼りにしてるぞ。相葉ユウさん」

今度はお父さんがいった。確かに僕は頼りにされていた。今現状で武器の調達等ができるのはこの近辺では僕だけだから
仕方がないことだが。車を発進させると自宅に向かった。自宅までも道には街灯はほとんどなく、暗い道だ。
まるでこれからの僕たちの道を示しているかのように。自宅前に付くと玄関のところにルミナさんが立っていた

「遅かったわね。もう少し早くこれないのかしら」

「ルミナさんとデートの約束はしていなかったと思うけど、何かあったのかな」

「一応報告をしておこうと思って寄っただけよ」

何を報告しようというのか。この状況下で

「結果から言って、私達の作戦は成功したわ。無事にね」

私達の作戦。それは碇ユイや碇ゲンドウ、碇レイと惣流・アスカ・ラングレーと会った時の作戦
それが無事に完遂されたということは、良いニュースだ
だが問題はこれからだ。ネルフの動向しだいで僕たちの運命は大きく変わる

「ネルフはどう動くんだい?」

「しばらくは黙っているでしょ。彼らにも時間は必要よ」

確かにその通りだ。だが、時間が経過すればするほどネルフの自制心はなくなっていくだろう
そうなれば次に襲ってくるのこの町だ。

「何かあればすぐに連絡するわ。私は当面第三新東京市で勤務することになりそうだから」

ルミナさんがこの地から離れていく。それはカオリちゃんにとってはショックな出来事だろう

「カオリちゃんには話していかないのか」

「話すと私の判断が鈍りそうで。あなたから話しておいて」

つまり今回は自ら志願して第三新東京市に移るということだ

「私の後任はじきに決まって来るわ。彼女とも仲良くしてあげてね」

ルミナさんは話し終えると同時に迎えらしき車が僕の家の前に到着した

「それじゃ、相葉ユウさん、彼女のこと、守ってあげてね」

「分かってるさ。それくらいのこと」

そう言い終えると、車は急発進していった
残された僕は自宅に入っていった。今後のことを考えながら