射撃訓練を終えると私は借りていた銃をユウさんに返した
自分のソードカトラスは自室に保管されている。大切に
あれが私の命をつなぐ重要な手がかりなのだ
私はその後、ティアさんの車で旅館まで送ってもらった。
その車中でティアさんは尋ねてきた
「これからこうどするつもり?」
「ネルフへの恨みは晴らしました。後はゆっくりとこの町で過ごすだけです」
「この海岸の町で?」
「はい。私が一番気に入っているこの海岸の町で過ごすのが一番楽しいんです」
「そう。でも刑事の経歴は残しておくわね。何かの役に立つときがくるときがあると思うから」
刑事の経歴、それは私の偽りの経歴だが
ティアさんの言うとおり、私の刑事としての経歴は役に立つときが来るだろう
それはまた事実だ
「感謝します」
「偽の経歴をでっち上げたかいがあったわ。あなたと相葉ユウさんは休職中の刑事ということになっているから」
旅館前に着くと、私は助手席から降りた
そして、また明日と言った
「また、明日」
私は旅館の正面玄関から家に帰っていった
旅館に入ると受付にはお母さんが待っていた。
「お帰り、カオリ」
「ただいま、お母さん」
「何か変わった匂いがするわね」
どうやら私の体に付着している硝煙の匂いを感じ取ったのだろう
「ストレス発散をしてきたの」
「銃を撃ってきたのね。悪い事はしたらだめよ」
お母さんは心配しているのだ。私がまた大胆な行動をするのではないかと
「大丈夫だよ。今日のは本当にただのストレス発散だから大丈夫だよ」
「ストレス発散なら良いのよ。無理な事はしないでほしいの」
私には大丈夫としか言うしかない
答えはまだ定まっていない。これからどうなるかも