猫にエサを与え終わると私は私はいつものようにフロントに行った
するとお父さんがいつも通りお酒の注文リストを渡してくれた。

「散歩のついでに頼んでくるね」

するとユウさんがついてきた。一緒に行こうと言って
私は良いですよと言うと一緒に旅館を出ていき、歩いて砂浜に向かっていった

「初めてだね。こうやって歩いてあの砂浜に行くのは」

「そうですね。でも私にとっては慣れた道ですけど」

「そういえば1つだけ聞いても良いかな?」

「何ですか?」

「君は解放されたいのかな?小鳥と同じようにいつか大空にはばたくかのように」

「何からですか。あの旅館からと言うならあなたは理解しないでしょう。たとえ嘘でも私を家族といったのはあそこだけ」

だから家族が私を捨てるまでは私はずっとおかあさんとお父さんの子供であり続けるのだと言った
そう断言できるほどだ。でもわかっている。お母さんとお父さんは絶対に捨てるとは言わない事を
だからこそ今の私があるのだ。きっとあの家がなかったら私は自暴自棄になっていただろう
家族という温かいものを知らずに生きていたはずだからだ
そんな生活をしていたら生きる意味を見出す事ができなかった。
私はそう思っている。ユウさんと一緒に砂浜近くにあるお酒屋さんまで向かっていた

「そういえば、カオリちゃん。銃は携帯しているのかな?」

「小型銃を持っています。S&W M36を携帯しています」

ユウさんにオートマチック拳銃は大きすぎるため小型のリボルバー銃をお願いしていたのだ。
そのため、小型のリボルバーをいつも持っているカバンに入れて持っていた

「それで良かったのかな?」

「はい。満足しています」

「ところで1つ聞いても良いかな?君が最も望む結果は何かな?」

「私の望みはただ1つだけですよ。この町で平和に暮らすだけ。それ以上は望みません」

私の望みはそれだけだ。それ以上望むのはぜいたくというものだ。
それにそれ以外の願いが今は分からないからだ。平和に暮らせればそれだけで十分だ
そんなことを放しながら無事に砂浜の場所に到着した。すぐに酒屋さんに行きいつも通り旅館で使うお酒を注文。
注文リストをもらっているためそれを渡すだけだ。それが終わると私はいつも通り砂浜に向かった
そして浜辺に座っていつも通り海を眺めはじめた。何でもない風景だが、私にとっては貴重な風景だ
あの赤で染まった世界に比べたらこの青色の海はまさに天国だ。あそこは地獄だった
今のこの世界はまさに楽園に感じる。数多くの動植物が活動している。でも人間は好きではない
私の家族と友人。そしてこの町の人を除けば好きではない

「平和だね」

「はい」

「こんな平和な時間がずっと続けばいいけど」

「そうだね」