俺はCICでどんな状況でも対応できるように指揮官として様々な情報把握に専念していた
おそらく追尾している潜水艦はこちらがすでに探知していることを分かっていないのだろう
それにこちらと完全に敵対すれば大きな問題になるかもしれないと考えている者も少し入るはず
表面上は上っ面だけは良さそうに見せて、情報戦を展開しているはず
各種通信の傍受と解析を行っている管制官は忙しく情報端末を操作していた
この艦のために存在する人工衛星を使った通信傍受も同様に行っている
つまり、彼らの通信はある程度は傍受することができている
チェスで言うところの、いくつもの先のチェスの駒の動きを見ながら先手を打つ
その他にも冷静な状況判断が必要になる

「艦長。一定の距離を保ちながら潜水艦は追尾しています」

ソナーを担当からの報告に不審な音が確認されたら即座にこちらから魚雷をプレゼントしろと俺は返答した
この艦を守るためなら、俺は厳しい道であっても選ぶことが求められる
そういう判断がすぐにできなければ優秀な指揮官になることはできない
たとえけが人や死者が出るような反撃であっても実行する
迷っている暇があれば攻撃されてしまう。素早い対応が求められる

「対潜攻撃の用意を行え」

この艦に搭載されているMk.32 3連装短魚雷発射管にある短魚雷。
そこの短魚雷にこちらを追尾している潜水艦のスクリュー音を設定させるように指示した
いつでも攻撃できるところを見せつけることも極めて重要である
俺の指示にCICで武器管制をしている精霊さんが了解と返答
すぐにデータを入力して、いつでも攻撃できるようにした
何事も備えが重要である。もちろん何もないことが一番の利点であることはわかっているが
危機管理の上では最も重要だ

「艦長。こちらから先制攻撃は控えるという方針を取りますか?」

兵器運用管制をしている精霊さんからの意見に俺はこちらから先制攻撃を仕掛けるつもりはないと返答した
こちらが先制攻撃を仕掛けたら、わずかにある安全保障に大きく影響することくらいはわかっている
指揮官に求められるのは柔軟な対応能力だ
冷静な状況判断をすることができなければ大切な乗組員にけが人を出すかもしれない
それに罪なき人々を傷つけつけることも考えられる

「攻撃は最後の選択だ。だが俺にも責任がある。俺は艦長であり、仲間を守るのは義務だ」

俺の言葉に多くの精霊さん達はそれでこそ命を預けることができるぐらいに信頼できる上官ですと

「艦長。潜水艦が少しずつ速力を落としています。ソナーでは潜水艦のスクリュー音も少しずつ減少中」

ソナーを担当している精霊さんからの報告に俺はもしかしたらと考えた
しかし結論を出すのはまだ早すぎる。ただの訓練であるかもしれないからだ
魚雷攻撃が確実でない限りはこちらから手を出すわけにはいかない
戦闘行為はできるだけ避けたい

「警戒監視を維持を。さらに警戒のためにすぐに魚雷攻撃をできるように」

いつでも反撃できる用意の開始を指示。これから何が起きるか全く予測できないことは確かである
被害を最小限にすることは艦長である俺の仕事だ
高みの見物など許されることではない。俺の指示一つで状況が大きく変わる
俺は俺なりのやり方で守ると