はれかぜは砲撃を受けていて混乱の状況だったがあるものを見てさらに混乱を見せた

「あれは?」

そうライチが放った対艦ミサイルだ。
しかし彼女たちには対艦ミサイルという知識はないため何なのかわからなかった

「一体あれはなんだ?」

宗谷ましろでも対艦ミサイルの知識はあまりなかったため戸惑っていた
さるしまに向かってハープーンミサイルが向かっていった
そしてさるしまの後部甲板に着弾した。後部甲板に穴が開いた

「どうやって」


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アーレイバーク級ミサイル駆逐艦[ ライチ ] CIC

宗谷 真霜を乗せた俺たちの艦は速力を時速50kmでミサイル着弾地の方に向かっていると
はれかぜと思われる艦艇を視界でとらえた

「艦長。識別信号を確認。はれかぜです」

その一方でミサイル攻撃で被害を受けたさるしまを確認をするためにヘリを飛ばすことを決めた

「ヘリでの緊急哨戒活動に入れ」

2機搭載されているうちの1機を後部甲板から発艦させた
もちろん万が一という事もあるので対艦ミサイルであるヘルファイアを搭載させていた

「海上安全整備局と名乗る組織からの広域バンド通信を確認」

宗谷 真霜さんに協力してもらって情報を整理することにした。
ちょっとした些細な誤解が大きな誤解に発展する。それが軍事なのだ

「通信文を受信しました」

精霊は俺が持っているタブレット端末にそのデータを送信してくれた
そこには謎の攻撃、つまりハープーンミサイルによって船の後部甲板に被害が出たと。
幸いなことに人員に被害は0となっていた。

「申し訳ない」

「いえ、確かに危険な状況でしたので仕方がありません。それに生徒の安全を確保しているのは事実なので」

はれかぜに攻撃を仕掛ける理由があるはずがない。
彼らを救うためにはこちらから攻撃するしかないのだ

「命中率が良いですね」

「砲弾ではないので。それに慣性航行システムが機能していればレーダー誘導情報を基に攻撃は容易です」

あと少しでさるしまに到着するところではれかぜと合流することに成功した

「宗谷 真霜さん。はれかぜの管轄権を握っているのはあなた方ですので」

俺は無線マイクを渡した。

「こちら海上安全整備局宗谷 真霜です。はれかぜ、応答を」

『こちらはれかぜ艦長の岬明乃です。どうすればいいですか』

「まもなく新鋭艦ライチであなたたちのいる場所に到着するのでその場で停泊を」

『わかりました』

「ライチ1から入電。さるしまの被害状況の映像が来ます」

スクリーンに映し出されたヘリからの映像には後部甲板にでかい穴が開いていた。

「すごいですね」

「これくらいのことは簡単なことです。我が艦は優秀ですので」

そう、精霊たちが制御してくれているおかげで、艦の運用を本来の実力以上に実行できるのだ