俺はCICで今後の対応について考えながらも状況確認を進めていた
問題はどこの勢力の潜水艦なのだが、その特定は今もできていない
早く割り出して正体を露わにしたいのだが。難しいものだ
「艦長!方位180度より高速推進音を探知。距離1000m」
高速推進音。つまり攻撃を仕掛けてきたようだ。
もうこれで敵艦であることは決まったも同然である
そうであるなら対処方法は決まっている。専守防衛を行使して敵艦を撃沈する
「機関最大!針路90度に取れ!」
俺の指示を受けてすぐにガスタービンエンジンはフル稼働を開始した
「魚雷はまっすぐ来ます!」
ソナーを担当している精霊さんからの報告に俺はすぐにアスロックミサイルを発射させた
「アスロックミサイルを発射します!」
武器管制担当の精霊さんはすぐに1発のアスロックミサイルを発射した
アスロックミサイルには微弱ではあるが観測できていた潜水艦のスクリュー音をインプットしていた
スクリューを止めて避けようとしてもピンガーによる自動追尾で直撃コースになる
「識別不明潜水艦が発射した魚雷の直撃コースから完全に外れました!」
「ソナー!次の攻撃が予測される。入念に確認を行え」
1発で終わるはずがない
まだまだ本番はこれからなのかもしれないのだから常に備えを万全にすることが求められる
「さらに魚雷がこちらに向かってきます!距離700m!」
「アスロックはどうなっている?」
「まもなく直撃します!本艦へ向かっている魚雷はあと600mで接触します!」
「針路変更を行わないで機関最大を維持しろ!魚雷がまっすぐ来ているのか?」
精霊さんは敵艦が発射した魚雷はまっすぐ来ているとのことだ
直撃コースからはすでに完全に離れている。
それにしてもこちらへ直接攻撃を仕掛けてきた潜水艦はどこの勢力なのか
そのあたりを知りたい
「本艦が発射したアスロックが直撃します。3,2,1、弾着!」
アスロックミサイルが直撃したことを武器管制担当の精霊さんが教えてくれた
その直後、ある通信を傍受することができた
「通信に反応あり。識別不明艦は国際救難信号を発信しています」
「敵艦ではないのか?」
国際救難信号を出しているという事はこちらの魚雷は潜水艦のスクリュー部分を仕留めた。
つまり動けなくすることに成功したのかもしれない
確証は完全ではないが、救難信号を出しているなら確認する必要がある
救難信号を出したという事はブルーマーメイドたちにも知られているだろう
「とりあえずは問題は片付いたな。ヘリを飛ばして上空から確認する」
下手にこちらが接近すると再度攻撃されるかもしれない
俺は艦長である。この艦を守る義務がある。守るためには最大限の手配をしなければならない