「はじめまして岬明乃さん」
「え~と」
さすがに会ったこともないので困っている彼女を見ていると宗谷真霜さんがフォローしてくれた
「はれかぜの命の恩人よ。砲撃されているのを確認してくれてすぐに守ってくれたのよ」
「いったいどうやって」
「それは秘密です。一応新鋭艦なので」
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横須賀女子海洋学校 校長室
「謎の艦船ですって」
私は補佐をしてくれている副校長と協議をしていた
「はい。宗谷真霜一等保安監督官の報告によるとさらに2隻の補給艦と識別される艦船もいると」
私はその報告を聞いて驚いた。
20kmも離れているさるしまに1発の飛翔体で大破させるとは恐ろしい艦船と兵器だ
そんな艦船など聞いたことがない。
「ここから1000km近く離れている以上、広域通信で情報を得るしかないわね」
「はい。ただ、すでに通信文が送られてきております。ブルーマーメイドとの連携行動をとりたいと」
「味方だと思っていいのかしら」
「監督官は当面の間は安全だと報告してきています」
「それにしてもどこから現れたの?」
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西之島新島付近 アーレイバーク級駆逐艦ライチCIC
「艦長、まもなく補給艦と合流します」
副長を務めてくれている精霊の言葉に俺は視線をその補給艦が映っている大型スクリーンの方向に視線を向けた
『あれが補給艦。大きい』
自分たちを除いたその場にいた誰もがその声を上げた。はれかぜの2倍の長さを持っている補給艦なのだ。
単独の補給艦としてはあまり見たこともないだろう。
「こちら相葉ユウ。ヘンリー号とルイス号へ、停船予定位置で停船せよ」
両船ともから了解の返事が入ってきた
そしてすぐに停船した。両船ともに機関には統合電気推進を採用しているというデータをもらっていた
素早い艦の動きを取ることができる。
「もう停船したのですか」
宗谷真霜さんは驚いた表情をしていた。
自分たちを除くほかの乗組員もだ
「新参者ですが腕は良いので」
俺は自己紹介がまだだったので早速始めた
「アーレイバーク級駆逐艦ライチ艦長の相葉ユウです。よろしくお願いします」
「私たちを助けてくれてありがとうございます」
岬明乃さんがそう言うとそれぞれも自己紹介をしていった
ちなみに精霊たちにも名前がある。ただ、艦内では部署の名前で言う事の方が早い
その時俺の持っている無線機に艦に残っているCICの精霊たちから緊急通信が入ってきた
『艦長、ソナーに感あり。距離5000m。深度100m。どうしますか?』
「魚雷を撃ってこない限り攻撃はしない。ただし監視を強化。ソナー班には警戒態勢を」
「距離5000mで潜水艦を探知できるんですか!?」
「ええ、誤差は出てしまいますがある程度正確な数字は出ます」
真霜さんはよほど興味があるのか、もう1度艦内を見れないですかと聞いてきたが。
さすがに今の状態では危険すぎる