今後も攻撃を受けた場合の対応マニュアルの策定をしなければならないと考えていた。

「簪に警護をさせるが難しいかもしれないな」

できる事なら俺が直接ボディーガードに入るのは男女の性別が違う
女性の部屋に男の俺が入るのはプライバシーのことも含めて良いとは言えない
というよりそれだけは絶対にダメだ。
だがこちらには織斑一夏がいるということを裏社会で広める必要がある
学園に何か仕掛けてきたらどうなるかを。そして俺の任務を妨害したらどうなるか
そのあたりに関しては早めの対応が必要だ。
簪には初任務としてセシリアの警護を任せる。かなり厳しい初任務であることは間違いない。
だからまだ新人だからと甘い判断はできない。時には突き落とすかのような任務遂行がこちらに求められる

「いろいろと大変だな。利害関係が絡んでいるとなおさらだが」

今回のトラブルはもしかしたらほかにもスパイ行為をするためにIS学園にいることは容易に想像できる
そういったことを考えるとこちらから明確な態度を示さなければメンツにかかわってくる
いろいろと今後の戦略について考えている
考え事をしながらIS学園の廊下を歩いていると目の前に俺のことをにらんでいる人物がいた
なぜいるのかということを質問しなくても答えはわかっている

「簪に何をさせているの?私との約束は覚えていないとでも」

本当に妹が大好きな、まるで子離れできない親とも言える状態の楯無であった

「命は守ってやるから心配するな」

俺はそう言うと楯無から離れていった。妹のことが心配なのはわかっていた。
だが今の状況から見ると妹である簪がいることが楯無の生命線であることを意味しているようなものだ
プロとして弱点をさらすのは『無能』と言っても良い
俺は脅されたとしても『家族』なんてどうなっても気にしない
千冬姉に危害を加えると脅されたとしても、俺の歩む道は変わらない
妨害工作をしてくるなら勝手にしていろという態度で行動する
そうしなければ俺の『立場』でトラブルが出ることは容易に考えることができた
必要なら飼い犬やその家族も全員殺されても俺にとってはどうでもいい
この仕事をしてから家族がいかに邪魔な存在になるかをいやというほどわかった
俺のようなことをするには感情などいらない。必要なのは『冷徹』な状況判断だけである

「それにしてもだ。ここの警備は酷いな。IS絶対主義者が集まっているようなものだから仕方ないか」

俺にとってはISよりも銃の方が好みになる
自らの判断によって敵は殺す。生かす理由など俺には存在しない
任務遂行のためなら殺しであっても何とも思わない
邪魔だから殺す。それが俺の生きる上で大切なことだ
1秒の戸惑いが自らにとんでもない形で『プレゼント』されてくる
だからその前にプレゼントを破壊する。

「何をプレゼントしてやろうか。楽しみにして待っていろ」

俺の任務を妨害する奴は手段を問わないで破壊する
もちろん生かして身柄を確保できても、情報と引き換えに安全な所に放置するわけにはいかない。
死人に口なし。喋ることができないようにしなければいけない
情報戦というのはそういうもの