俺は学園内の廊下を巡回していると携帯電話に着信が入ってきた
相手は束さんからである。嫌な予感を感じながら電話に出た
「何か問題が発生しましたか?」
『実はね。ちょっとトラブルが発生したの。亡国機業の連中が私とチームを組まないかって』
「珍しい話ですね。どういう気持ちの変化でしょうか?」
俺は束さんの連絡に驚いた。連中が束さんと協力したいと考えるとは想定外だ
裏でこっそり何を考えているかわからないだけに慎重な対応が必要になってくる
『束さんにもわからないからいろいろとハッキングをしてみたらイギリスのISの回収をしてほしいって』
別系統から依頼があったとのことだ。束さんは表向きはある企業を立ち上げている
俺と簪はそこに在籍している。企業は警備会社のようなものだ
それらを利用することでこちらも武器弾薬の入手に利用している
違法な入手方法になることを避けるためにその企業を俺は利用している
銃や弾薬はその警備会社を表向きは入手している形をとっているのだ
そうすれば違法だと言われることはない。
「束さんはそれを受けるつもりはあるんですか?」
『私は興味ないもの。それに亡国企業とは敵対関係になるかもしれないのに協力するつもりはないよ』
「こちらの方で手を打ちましょうか?」
『いっ君が動くの?大丈夫?』
「束さん。俺と彼らとは境界線があるのでご心配なく」
それに彼らの組織規模が大きくなることは好ましいとは言えない
対IS銃弾という切り札をこちらは握っているが不用意には使えない
もしそんなものがあると知られたら面倒なことになるのはわかっている
『それじゃいっ君に任せても良いのね?』
「こちらで対応します」
束さんとの電話を終えると俺は簪を無線で呼び出した
大至急警備室に来るようにと伝えて。
もしイギリス政府が開発しているISが亡国機業にわたってしまうとパワーバランスが壊れかねない
そんなことになれば国際政治に大きな影響が出ることは間違いない
イギリス政府は貴重なISコアを失うことになるのだから。
機体に関する機密に値する技術も漏洩されたらさらに大問題になる
こちらに悪影響が出ることは間違いない。
形だけの境界線を亡国企業が簡単に破ることをすることは理解している
「一夏さん。遅れてすみません」
簪が到着すると俺はさっそくは会議を始めた。
簪はプログラミングが得意であることはよく理解している
そこでだ。その能力を発揮してもらうことにした。
亡国企業の動きについてハッキングで情報収集をする
こちらが単独で動くにはまだまだ時間が必要になる
まずは下準備をすることが極めて重要になってくるのだ
「簪、亡国機業のデータを調べろ。徹底的にだ」
亡国機業は犯罪組織なのだからハッキングをしたところで法的に問題など関係ない
「わかりました。集めることができるだけの情報収集を行います」
「頼むぞ。俺は諜報機関の知り合いに当たってみる」
俺は今までの裏社会での仕事で得ることができた関係を利用して情報を集める