食事を取り終えると俺は警備室で各種センサーから得られる情報で各警備担当者に配置状況を指示していた

「お前はよっぽど暇らしいな」

楯無は外でずっとこっちを見ている。離れるつもりはないようだが、
監視カメラがあの少女が楯無を探しているのを確認すると俺は連絡してやった
すると彼女はすぐにやってきた

「生徒会長の仕事があります!」

そう言って強引に連れていかれた。ようやく平和な時間を作り出すことができた
平和が一番だが、俺にとっては平和すぎると仕事がなくなる。因果な仕事だ
退屈した俺は巡回に行くことにした。
もうすでに授業が始まっている時間なので俺はスタジアムに向かった
ちょうど、箒たちのクラスがそこで実習をしているからだ

「今のところ周囲のレーダーにも敵対勢力は引っかからずか」

携帯端末でデータを確認しながらも移動をしていた
スタジアムにつくと俺は観客席に座り、千冬姉の指導を見ていた
俺にとってはもうISの操縦から整備まで、束さんから教えてもらっているので聞いているのは復習代わりだ

『一夏さん、自衛隊から入電。所属不明の飛翔体が接近しているとの』

「ISか?」

『いえ、ミサイルの可能性が高いとのことです。護衛艦は迎撃態勢に入っています』

トラブルが降ってきたようだ。
俺はすぐに撃墜にしくじった時の対応措置に入った
携帯端末でレーダー情報を確認すると、高速で飛翔する物体。
護衛艦から送られてきた映像などによるとミサイルだ
数秒後には迎撃された。俺は引き続き警戒態勢を維持するように指示する
念のため俺は内心では嫌だったが認識票になっているISを展開できるようにした。
認識票になっているのは俺が持っていても怪しまれないからだ

「誰からのプレゼントなのか知りたいところが」

『ピーピーピー』

「織斑一夏」

『束さんだよ!いっくん。さっきミサイルがきたって話だったけど大丈夫?』

「どうせ見ていたんだと思っていますけど、護衛艦が無事に破壊してくれました。それで何かお話ですか?」

『実はね。いっくんにも活躍してほしい所があるの。ある研究施設を襲ってほしいんだけど』

研究施設という言葉に俺は敏感に反応した。内容はシンプルだ。まだこりていない連中がいたようだ
織斑計画の続編をしようというバカがいたらしい

「わかりました。場所は分かりますか?」

『もう端末に送っておいたからあとはよろしくね』

場所は東京の山奥だ。こんな山奥に研究所を作ってまだあの計画を推し進めようとする人間がいるとは
まったく嫌な連中だ。この地球上から抹消するためには嫌ではあるがISを使った方が良いだろう
俺のISはステルス機能がある。それにエネルギーはかなり食らうが、研究所を破壊することができるエネルギー砲もある
一応、俺がISを持っていることは機密扱いになっている。知っているものは限られた者だけだ。
だからこそ使用には警戒をしなければならないのだ