IS学園 警備室

俺は校舎内に設置されている監視カメラの映像を調べていた
どこかにヒントになるものがないかどうか。水野一等陸佐と一緒にだ

「不審な動きといってもこれだけの広さだけに絞り込むのは難しいな」

IS学園は広すぎるという欠点がある。おかげで調べるのは楽な仕事ではない
いくら監視カメラがあるといってもまだ彼女以外の仲間が誰なのかわかっていない。
本格的に攻撃するつもりなら、まだ攻撃人員がいるはずだ

『2年生クラスの廊下にある消火器に小型の不審物を確認。タイマー機能付きの爆弾と思われます』

自衛隊員からの報告に俺は水野一等陸佐に判断を任せた

「解体を開始せよ。ただし勘づかれないように慎重に」

彼の指示なら自衛隊員も指揮系統に問題は生じることはないだろう
あらゆる意味でプロなのだから。上官である水野一等陸佐の指示のほうが良い

「爆弾が1つとは思えない」

「こちらも同感だ。仮にこちらがISを憎んでいる犯人なら徹底的にやるだろう」

「警戒レベルを上げるように学園長に進言してみます」

問題なのはどこまで攻撃をするつもりがあるかだ
もし学園そのものをすべて破壊するならもっと大掛かりなことをやりかねない
だが、見つかったのはすべて小型の爆弾。どれも殺傷能力は高いとは言えない

「何か引っかかっているって顔をしているね」

「もし本気でやるならどこを狙います?」

「こちらが狙うなら一気に吹き飛ばせるところを狙う」

そう考えるとあるところしかないことに気づいた。
地下にある電気機械室だ。あそこには停電の時に使用する自家発電機が設置されている
燃料タンクはその隣の部屋で大量に保管されている。吹き飛ばせば大きなパニックを生む
そうなれば多くの生徒が犠牲になる可能性は極めて高い。
そこで警備室で監視カメラの映像を調べた。
する10分前から映像がループに固定されていることに気づいた

「ここですね」

水野一等陸佐はすぐに無線で地下電気室に向かうように指示した

「間に合えばいいですけど」

『こちら地下電気機械室に到着。あと5分で爆弾が爆発する。これより解体する』

その無線を聞くとループにされてた映像が元に戻り自衛隊の隊員たちが映し出された
彼らは素早く解体に入った。そして2分ほどで爆弾を解体した
あとはほかにあるかどうかだ。これで2つ目だ。
まだあるかもしれない

「警戒態勢は解除できないですね」

「同意見だよ」

まだほかに爆弾があればタイマーは残り3分ほどだろう
俺が犯人なら一気に爆発することを選ぶ。そして3分が経過したが爆発はなかった
つまりあの2つの爆弾だけだったということだろう。
それはそれでよかったが問題なのは誰があんなところ設置したかだ